ASIMO技術で公道走行可能なホンダ「UNI-ONE」法人向け販売開始!|自動車交通トピックス
文=萩原文博/写真=Honda

ホンダ「UNI-ONE」法人向け販売開始! ASIMO技術で公道走行可能な着座型モビリティ

大阪万博でも試乗可能! 月額8万円から導入できる次世代モビリティが移動の自由を提供

ホンダは2025年9月8日、御殿場プレミアム・アウトレットや関西万博などで実証実験を行っていた着座型のパーソナルモビリティ「UNI-ONE」の事業化を決定し、日本国内の法人向けに9月24日から販売開始することを発表した。歩行者と同等の扱いとなるUNI-ONEは公道走行も可能で、「自由な移動の喜び」を提供する。

目次

ASIMOの技術を応用。座ったまま体重移動で移動できる

ホンダは、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の出展をはじめ、2023年11月~2024年3月末にかけて静岡県御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットで実証実験を行っていた、ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)の事業化を決定し、日本国内の法人受けに9月24日から販売開始する。

UNI-ONEは、クルマなどで移動したあとの「目的地で利用するモビリティ」として遊園地やショッピングモールなどといった特定のエリアでの来場者の回遊、またオフィスや作業場所、倉庫などでの高齢者をはじめとした多様な人材の活躍支援、労働生産性の向上など様々な用途での利用目的として開発された。

UNI-ONEは、ASIMOなどのロボティクス研究で培った技術を活用し、座ったまま体重移動するだけで歩行するように移動でき、両手が自由に使える着座型のパーソナルモビリティ。2023年から量産、事業化に向けた取り組みを進め、2025年1月には公道走行が可能となる「移動用小型車」の型式認定を取得。これにより活躍の幅が更に拡大した。

UNI-ONEのフロントスタイル

施設の中だけではなく道路でも自由に移動できるように、UNI –ONEは2025年1月に型式認定を取得し、「移動用小型車」として公道走行も可能となった

UNI-ONEのリアスタイル

UNI-ONEは10月13日まで開催されている「大阪・関西万博」に出展。「フューチャーライフ万博」の「フューチャーライフヴィレッジ」内で試乗体験を実施中

歩行者と同等の扱いで公道も走行可能だ

UNI-ONEのような移動用小型車で、以下の要件を満たす車両は歩行者と同等の扱いとなる。
【車体の大きさ】
・車体が長さ/120cm、幅/70cm、高さ/120cmを超えないこと

【車体の構造】
・原動機として電動機(モーター)を用いていること
・時速6km/hを超える速度を出すことができないこと
・歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突起物がないこと

UNI-ONEの販売方法は、公式ウェブサイトを通じて、日本国内の法人を対象にUNI-ONE本体、交換式バッテリーに加え、メンテナンスや保険をパッケージとした「サービス契約」の形となる。なお「サービス契約」の販売パッケージには、UNI-ONE、交換式バッテリー(2個)、充電器、定期点検、オンサイト修理サービス、コールセンター、保険、運用管理システム(アプリ)が含まれる。

月額利用料は8万円~12万円、短期レンタルも可能

●UNI-ONEの料金プラン

UNI-ONEの料金プラン表

契約台数は10台未満か10台以上、契約年数は3年か6年で1台当たりの月額プランが変わってくる

月額料金は、契約台数や契約年数によって異なり、8万円~12万円。また期間限定イベントなどでの用途で1日から利用できる「短期レンタルサービス(UNI-ONE、バッテリー(2個)、充電器、保険)」を1日当たり5万5000円/台(税込)で提供する。

早くも、UNI-ONEの販売開始後の導入先として10月19日から大分県にあるサンリオキャラクターパーク ハーモニーランドが導入を決定。自然の中にある屋外型施設のハーモニーランドは、親子3世代で来園される小さなお子さんから高齢者や、障がいなどがあり長時間の歩行に不安がある人もUNI-ONEによって移動の負担から解放され、一緒にパークを楽しんでほしいという思いから導入を決定したという。

UNI-ONEによって移動の負担を軽減することにより、足腰の負担への不安から外出を控えていた人々の外出を後押しし、「自由な移動の喜び」を味わうことができる人は拡大していきそうだ。

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