圏央道の埼玉県区間がついに全線4車線化を実現! 幸手IC~五霞IC間の最高速度が80km/hへ

圏央道の埼玉県区間がついに全線4車線化を実現! 幸手IC~五霞IC間の最高速度が80km/hへ

3月14日運用開始、最高速度UPで時間短縮・物流効率も向上

東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)と国土交通省関東地方整備局は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の埼玉県区間、幸手IC〜五霞ICを、2025年3月14日から4車線化すると発表した。

今回の整備により、埼玉県内全区間が4車線化され、幸手IC〜五霞ICまでの区間では最高速度が80km/hに引き上げられる。圏央道の4車線化は、長年の渋滞緩和や重大事故の減少が期待され、地域経済の活性化にも貢献すると見込まれている。

目次

圏央道とは? 埼玉県区間の全線4車線化がついに完了!

圏央道では4車線化事業が続々進行中

圏央道では4車線化事業が続々進行中

圏央道は、東京を中心に約40〜60kmの範囲で環状に広がる全長約300kmの幹線道路だ。当初、多くの区間は暫定2車線で開通したが、経済成長と物流の増加により、交通量が予想を大きく超えた。その結果、慢性的な渋滞や追突事故のリスクが高まり、NEXCO東日本と国土交通省関東地方整備局は4車線化事業を進めている。

久喜白岡JCTから大栄JCTにかけて進められている圏央道の4車線化事業のうち、埼玉県内の久喜白岡JCT〜幸手ICの区間は、2023年3月31日から4車線で運用されている。さらに、2025年3月14日には幸手IC〜五霞ICの4車線化も完了予定だ。今回の運用開始により、埼玉県内を通る圏央道全区間の4車線化が実現する。

残る茨城県と千葉県区間の4車線化事業も、引き続き進行しており、計画どおりに進めば2026年度までには全区間の4車線化が完了する予定だ。

幸手IC〜五霞IC間の最高速度引き上げ! 70km/hから80km/hへ

幸手IC〜五霞IC間の4車線化に伴い、最高速度が70km/hから80km/hに引き上げられる。この変更は、4車線化で運用している久喜白岡JCT〜幸手IC間と境古河〜坂東IC間の最高速度が80km/hに設定されているのに合わせたものである。

渋滞緩和と物流効率向上で、地域経済の発展を促す

埼玉県の企業立地件数は年々増加傾向

埼玉県の企業立地件数は年々増加傾向

これまで、圏央道の4車線化が完了した地域では、大きな整備効果が確認されている。たとえば、久喜⽩岡JCT〜幸⼿IC間では、整備前と比べて交通量が最大約11%増加したが、4車線化したことで工事や事故による通行止めが減り、スムーズな走行が可能となった。
また、久喜白岡JCT〜幸手IC間では、内回りの交通集中による渋滞が年間590回発生していたが、4車線化後には0回になった。通過時間の短縮も顕著で、久喜⽩岡JCT〜坂東IC間の内回りでは約6分、外回りでも約1分短縮しており、大幅な改善が見られたという。
また、埼玉県の調査によると、2005年1月から2024年12月にかけて累計1300件以上の企業立地実績があるという。特に、圏央道沿線にはそのうち約50%以上の企業が立地しており、圏央道による交通インフラの充実が企業誘致を後押ししていることがうかがえる。
今後も、圏央道の4車線化による渋滞緩和と輸送効率の向上が、企業進出をさらに促進し、埼玉県内の経済成長の後押しにつながるだろう。

圏央道4車線化の最新進捗については、以下の記事もチェック! 

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