名豊道路が2025年3月8日全線開通! 信号なし&無料で快適なドライブを実現
最後の区間「蒲郡バイパス」が開通! 地域と交通に及ぼす影響とは?国土交通省中部地方整備局名四国道事務所は、国道23号名豊道路「蒲郡バイパス」の豊川為当IC~蒲郡ICまでの区間が、2025年3月8日に暫定2車線で開通すると発表した。「蒲郡バイパス」の開通によって名豊道路は全線開通を迎え、地域経済の活性化や交通渋滞の解消など、さまざまな効果が期待されている。
「蒲郡バイパス」は名豊道路の最後にあたる重要区間
名豊道路の最後にあたる「蒲郡バイパス」
蒲郡バイパスは、すでに開通している豊橋バイパスと岡崎バイパス間を結ぶ名豊道路の重要区間である。全長約15kmのうち、蒲郡IC〜幸田芦谷ICの5.9kmは2014年3月23日に開通。豊川為当IC~蒲郡ICの9.1kmが2025年3月8日に開通することで、名豊道路は1972年の事業開始から半世紀の時を経て、全線開通を迎える。
名豊道路は、蒲郡バイパスを含む5つのバイパスによって構成されており、名古屋と豊橋を結ぶ幹線道路として1972年に事業化を開始。1989年に知立バイパスが開通し、2004年に豊橋バイパス、2007年に岡崎バイパス、2013年には豊橋東バイパスが開通するなど段階的に整備が進められた。
「蒲郡バイパス」開通で名豊道路全線開通へ! 地域はどう変わる?
蒲郡IC〜幸田芦谷IC開通により並行する国道23号の渋滞が改善されている
蒲郡バイパスのすでに開通している蒲郡IC〜幸田芦谷IC間は、並行する国道23号では最大510mの渋滞が発生していたが、当該区間の開通後には大幅に改善された。
一方、未開通区間である豊川為当IC~蒲郡ICの主要交差点では、現在も渋滞が続いている。2025年の全線開通後は、市内を通る大型車や多くの車両がバイパスを利用し、蒲郡市の中心部や周辺道路の渋滞緩和が見込まれる。
交通の利便性向上が生む全線開通後のメリットとは?
蒲郡バイパスが開通することで、全線開通となる名豊道路の主な利点は以下の3つある。
名古屋~豊橋・浜松方面へのアクセスが向上する。名古屋から豊橋までの移動は、国道1号を利用すると約1時間50分かかるところが、名豊道路を利用すれば約1時間に短縮される。通勤や買い物などの日常生活の範囲が広がるほか、新しい地域間の交流が活発化することも期待されている。
ものづくり産業の生産性も向上する。名豊道路沿線には自動車関連企業が集積しており、全線開通により自動車輸出の拠点である三河港と直結する。これにより、自動車組立工場からの輸送時間が短縮されるほか、輸送回数の増加が見込まれている。また、蒲郡バイパス沿線には野菜や花きなどの卸売市場なども分布しているため、新鮮な農産物を素早く消費者へ届けられるメリットもある。
災害時に迅速な対応を支援する役割も期待されている。名豊道路が通る三河地域の太平洋沿岸部は、東海地震や南海トラフ地震などによる津波被害が懸念される地域だ。そのため、津波被害の影響を受けにくい高架構造で整備されている名豊道路が、三河地域沿岸部への救援や救助活動、人員や物資の輸送を担う道路として期待されている。
蒲郡バイパスの開通により、名古屋から豊橋の移動が約1時間に短縮されるなど、その効果は大きい。今後、地域活性や、産業発展、災害時の対応などが大きく期待される。
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