国道483号・北近畿豊岡自動車道の豊岡道路が2024年9月23日に開通
開通区間は但馬空港IC~豊岡出石IC間2.0㎞国道483号北近畿豊岡自動車道(北近畿豊岡道)の豊岡道路(但馬空港IC~豊岡出石IC間)が、2024年9月23日午後4時に開通。道路の開通により、災害時の交通確保や第3次救急医療機関へのアクセス向上、観光振興などが期待されている。
2024年9月23日に開通する北近畿豊岡・但馬空港IC~豊岡出石IC間 の概要
豊岡出石ICに接続する県道、但馬空港線と豊岡出石インター線も同時開通予定
国道483号北近畿豊岡自動車道は、兵庫県豊岡市から丹波市に至る延長約73kmの高規格道路だ。兵庫県北部の但馬地域と丹波地域の連携や、京阪神都市圏との連結を強化し、地域の活性化を支援するために建設されている。
9月23日に開通する豊岡道路の概要は以下のとおり。
・開通区間:北近畿豊岡道 但馬空港IC~豊岡出石IC(延長2.0km)、豊岡出石ICに接続する県道、但馬空港線と豊岡出石インター線も開通
・開通日時:2024年9月23日午後4時
豊岡病院へのアクセスが向上し救急搬送時間が約8分短縮
豊岡出石ICの工事の様子。開通によって得られるメリットは大きい
開通により、以下のことが期待されている。
・災害時の交通確保
・第3次救急医療機関へのアクセス向上
・観光振興への支援
豊岡道路は標高が高い位置にあり、水害の影響を受けにくい。そのため、但馬地域を流れる円山川の水害発生時も、豊岡病院や但馬空港等へのアクセスが確保できる。特に、但馬地域唯一の第3次救急医療機関である豊岡病院へは、これまで但馬空港ICより一般道を通り約11分かかっていたところ、開通により豊岡出石インター線を利用し、約3分で到着できるようになった。
豊岡病院は、現場で診療を行うドクターカーを運用し、救急車と連携する独自の救急医療体制を構築している。北近畿豊岡自動車道等の整備が進むと、ドクターカーと救急車が30分以内に合流できる区域の人口カバー率が、91%から98%まで上昇する見込みだ。救急搬送時の時間短縮も期待されている。
また、これまでは田島空港ICを出てすぐのところにある上佐野の交差点で渋滞が発生しやすかったが、豊岡道の開通により豊岡市内まで行く車が同ICを下りる必要がなくなった。そのため、渋滞解消が期待されている。
このほか、但馬地域内には城崎温泉(兵庫県豊岡市)や竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町)など複数の観光名所がある。北近畿豊岡道や山陰近畿道の整備によって但馬地域内の観光活性化も期待されている。今後、豊岡北JCT・ICより豊岡出石ICまでが開通予定だ。