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カーブやブレーキ時の挙動など、バイクの特性をJAFユーザーテストで公開!

安全のために知っておきたいバイクの特性

2024.04.12
2024.04.12
1年点検を受けると、だれにでもチャンス

近年、バイクの人身事故が増えている。車と違い体がむき出しの状態で運転するバイクは、事故を起こすと重大事故につながる危険性が高い。安全にバイクを運転するためには、その運動性能を把握しておくことが重要だ。JAFでは安全のために、改めて知っておくべきバイクの特性をテストして公開した。

車とは異なるバイクの特性を検証

バイクは爽快感を感じながら気軽に乗れる魅力的な乗り物。近年40~50代を中心にリターンライダーが増えている一方で、2023年中のバイク(原付も含む)乗車中死者数が498人となり、2022年まで減少傾向にあった死者数が増加した。バイクと車ではハンドルやブレーキ操作が異なるため、それぞれの特徴を知らないと事故に発展することがある。そこで、バイクの排気量や重量別に制動や旋回の特性について比較検証した。

テスト車両として使用したバイクと車

テスト車両は(1)小型二輪(PCX125:排気量124cc、車両重量133kg)、(2)普通二輪(レブル250:排気量249cc、車両重量171kg)、(3)大型二輪(Z900 RS:排気量948cc、車両重量215kg)、(4)四輪(ステップワゴン:排気量1993cc、車両重量1840kg)

カーブでは時速60kmを超えると車より外側に膨らむ

半径40mのカーブを作り、一定速度で走ったときの軌跡を調べた。時速40kmでは車よりも小回りだが、時速60km以上では車より外側に膨らんだ。車は4 本のタイヤでグリップし、またESC(横滑り防止装置)など電子制御装置も搭載されているが、バイクは2 本のタイヤでグリップするのみなので、高速になるほど遠心力に耐えられなくなるからだ。右左折時や山道のカーブなどではしっかり減速しよう。

カーブでのバイクの挙動テスト結果画像

バイクはESC(横滑り防止装置)など電子制御装置も搭載されていないので、高速になるほど遠心力に耐えられなくなり、外側に膨らむ

速度による旋回時の膨らみ

時速40km 時速60km 時速80km 時速100km
(1)小型二輪        1.5m 4.8m - -
(2)普通二輪 2.4m 4.2m 9.4m 15.3m
(3)大型二輪 2.3m 4.1m 10.5m 16.5m
(4)四輪 2.7m 4.0m 6.9m 12.5m
  • 小型二輪は法定速度が時速60kmのため、時速80km以上のテストは実施しなかった。

今回のJAFユーザーテストの結果では、バイクは速度が出ていると、カーブでは外側に膨らむことがわかった。速度を抑えて、カーブの手前では減速しよう。ユーザーテストではカーブの挙動のほか、ブレーキや発進時の挙動についても詳細結果を公開しているので、ぜひ下記リンクをチェックしてほしい。

テストの様子や詳しい結果は、JAFユーザーテスト資料編にまとめています

JAFユーザーテストの情報はこちらもチェック!

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