FIAとフォーミュラEが主催する交通機関のCO2排出ゼロを目指すイベントが開催
JAFも協力し、交通機関のネットゼロ移行について話し合うJAFは日本初開催のフォーミュラEの本戦を間近に控えた3月28日に、FIAとフォーミュラE主催の「FIA サステナブル イノベーション シリーズ 」イベント開催に協力。イベントでは、ビジネスや政府、学術、モータースポーツの各界から新時代をつくるリーダーが集まり、モビリティが将来的にあるべき姿やモータースポーツの脱炭素化と持続可能な方法について話し合った。
道路輸送がCO2排出量の1割を占めるなか、レースを通じた輸送関係の進化を探る
イベントの冒頭にあいさつをするJAF坂口会長
会場となった東京大学弥生講堂一条ホールでは、始めに坂口正芳JAF会長があいさつ。「公共交通機関が不足している地域にグリーンスローモビリティを提供している」とJAFが行っている取り組みについて述べ、「我が国は労働人口の減少や生産性の伸び悩みなどが課題となっている。本日の講演を通して、取り組みをいっそう活性化していきたい」と意気込みを語った。
トークショーでは、FIAのCEO、ナタリー・ロビン氏(左)やフォーミュラEのジェフ・ドッズ氏(右)が話し合った
続いて行われたトークイベントでは、モータースポーツにおける女性の参加をはじめとするダイバーシティの問題や、2023年にUAE・ドバイで開催された候変動の問題を話し合った「COP28」を踏まえ、モータースポーツの世界選手権などで何をすべきなのかを話し合った。パネルディスカッションでは、日々進化を遂げているフォーミュラEの技術が、市販車のEVに反映される可能性などについて議論を行った。
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャーを務めるトマーソ・ヴォルペ氏(左)らが参加したパネルディスカッション
日本国内の交通機関の脱炭素化も話し合う
日本の交通機関の脱炭素化と包括性の課題解決を担う講演者によるパネルセッション
最後に行われたパネルセッションでは、トヨタ自動車CSO・伊藤明日香氏やオモテテCEO・高堰うらら氏、ティアフォーCEO・CTOで東京大学特任准教授を務める加藤真平氏らが登壇。自動運転やトヨタが開発中のウーブンシティなどについて議論を深めた。