【山陰道】大田・静間道路と静間・仁摩道路が2024年3月に開通が決定
松江国道事務所は、山陰道の大田・静間道路と静間・仁摩道路を2024年3月9日に開通させると発表した。今回の開通により出雲・仁摩間の所要時間短縮や、救急搬送活動の改善、周遊観光の活発化が期待される。
山陰道(大田・静間道路と静間・仁摩道路)開通の事業概要
山陰道は鳥取から山口を日本海沿いに結ぶ延長380kmの路線。近隣では、2018年3月に朝山・大田道路(延長6.3km)が、2019年3月に多伎・朝山道路(延長9.0km)がそれぞれ開通。今回の開通によって、周辺では出雲多伎ICから石見福光ICまでが山陰道で結ばれ、島根県内の東西移動はさらにスムーズになるだろう。
今回の開通区間に加え、出雲・湖陵道路(4.4km)と、湖陵・多伎道路(4.5km)が2024年度中に開通する予定だ。
山陰道(大田・静間道路と静間・仁摩道路)の開通効果は?
山陰道の大田・静間道路と静間・仁摩道路の開通により、期待される効果は下記の通りだ。
主要都市間の所要時間が短縮
東西に長い島根県は、東西の主要都市間(島根県庁〜浜田市)の移動に約150分ほどの時間を要している状況だ。今回の開通によって移動時間が約10分短縮され、人流・物流・産業・観光等の様々な分野での交流活性化が期待できる。
緊急時の信頼性確保
大田・静間道路と静間・仁摩道路に並行する国道9号は、急カーブや急勾配など、道路構造に問題を抱えている区間が多い。そのため、死傷事故率が全国平均以上の交差点や、事故危険個所が点在しているのが現状だ。
また、国道9号が通行止め時に迂回路として機能する県道は、洪水浸水、土砂災害等の防災面での課題がある。さらに、道路幅の狭い区間もあるため、大型トラックなどは通行困難で物流が滞る課題を抱えている。今回の開通により、国道9号や県道の危険個所を回避し、信頼性の高い道路網が確保される。
救急搬送活動の支援
大田市には第三次救急医療機関がなく、重篤疾患の患者等は出雲市中心部の第三次救急医療機関に搬送しなければならず、長い搬送時間や横揺れ等が患者への負担となっている。現道の国道9号は、追い越し困難箇所や路面の凹凸、積雪時の凍結など走行しにくい箇所がある状況だ。迂回路はあるものの長距離となるため、患者への負担等、救急搬送時の課題となっている。
今回の開通により、急カーブ等の走行を避けられるため、救急車内での救命処置を安定的に行うことが可能となるだろう。さらに、出雲市方面への搬送時間が短縮され、患者への負担軽減など救急搬送活動の支援が期待できる。
周遊観光の促進
大田市には、三瓶山や世界遺産石見銀山などの観光資源が多くあり、休日には多くの来訪者で賑わっている。また、令和4年1月には、仁摩・石見銀山ICの近くに「道の駅ごいせ仁摩」がオープンし、石見銀山への玄関口として機能している。
大田・静間道路と静間・仁摩道路の開通により、「道の駅ごいせ仁摩」を拠点として、太田市内観光地へのさらなる周遊観光の促進が期待されるだろう。
水産物輸送の時間短縮
大田市は全国有数のアナゴ漁獲量を誇り、ブランド化に力を入れているため、今回の開通によりアナゴの消費拡大が期待されている。
また、大田市のアナゴの9割は関西・関東等の遠方に出荷されている。そのため、大田・静間道路と静間・仁摩道路の開通により輸送時間の短縮、アナゴの鮮度確保や出荷エリアの拡大が期待できるという。
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