今回の解答:対向車越しに見えるヘルメット
曲がり始めたところ、車の陰からバイクが出てきて、事故になるところでした。渋滞中でも、バイクや自転車は車の脇を通過できるので、その点を忘れてはいけません。このような事故は「サンキュー事故」と呼ばれ、渋滞時によく起きる事故です。対向車に右折を促されると、つい「相手にお礼をしないと」とか「早く曲がらないと」といった心理が働き、バイクや自転車の存在を忘れがちです。なお、今回のように対向車の屋根や窓越しにバイクの姿が見えるケースは限られるので、対向車の脇が見通せる位置までゆっくり車を前進させ、慎重に曲がることが大切です。
ポイント:
交差点を右折する際は直進する二輪車に注意しよう
グラフは二輪車事故の死傷者数を調べたもので、「右折事故」は2番目に多い事故形態です。右折事故を行動別にみると、原付、自動二輪ともに直進中の二輪車(2当)が右折車両(1当)と衝突する事故が圧倒的に多くなっています。車体の小さな二輪車は、車側から見落とされたり、速度を誤って判断されたりすることが多いので注意しましょう。