今回の解答:横断歩道に駆け込んでくる歩行者
交差点を右折しようとしたところ、横断歩道の右側から別の歩行者が駆け込んできました。手前で一時停止せずに進んでいたら衝突するところでした。すでに歩行者用信号機は赤なので、無理な横断を行った歩行者に非がありますが、今回の場面のように、信号が赤に変わった直後に歩行者や自転車が駆け込んでくることも少なくありません。交差点を右折する際は、対向車や横断歩行者、右折先の状況に加えて、特に信号の変わり目では、ミラーと目視で後方の安全確認を確実に行いましょう。
今回の安全運転のポイント
- 歩行者用信号が赤に変わっても周囲の安全確認を怠らない
- 交差点に入る前に十分速度を落とし、いつでも停止できるように備える
- 交差点を斜めにショートカット右折すると、見落としが多くなるので危険
- 自車のピラーの陰など死角から来る歩行者等にも注意
交差点を右折するときは歩行者に十分注意しよう
交通事故総合分析センターの調べによると、信号機のある交差点で発生した車対歩行者の事故は、6割以上が車の右折時です(グラフ)。交差点右折時は、安全確認の範囲が広く複雑になるため、自車の後方から来る歩行者を見落としやすくなります。対向車より先に焦って曲がる行為や「もう歩行者は来ないだろう」といった思い込みが、事故につながる傾向にあります。