今回の解答:右側の車越しに見える人の顔
右側から人が出て来て、事故になるところでした。停車車両の陰から不用意に渡ってきた歩行者にも問題がありますが、問題の状況をよく見れば、危険を予測できます。右側のワンボックス車のミラーの横に歩行者の顔が見えていました。渋滞で車が停止していると、歩行者は安易に横断するので要注意です。ただし、いつもこのような手がかりが見えるわけではないので、今回のように多くの横断歩行者を見かけたら、さらにほかの横断者を予測しておくことが大切です。とくに昼時のオフィス街では、食事や買い物に出る人の危険な横断が起きがちなので注意しましょう。
ポイント:
横断歩道以外の車道横断は危険
歩行者の事故件数を横断違反別で見ると、「横断歩道以外」や「走行車両の直前後」が多くなっています(図参照)。近くに横断歩道がないと、ついその場で渡ろうとしがちですが、事故のリスクが伴います。横断歩道以外では、ドライバーの多くは横断歩行者の存在を予測しておらず、車優先の意識で運転しているので、歩行者の判断ミスが事故に直結してしまうからです。