ホンダ・NSXの エンジン音が、赤ちゃんの笑顔を引き出す!?

タカラトミーグループの株式会社タカラトミーアーツは、ホンダの協力のもと、車のエンジン音が流れることで赤ちゃんの笑顔を引き出すという『赤ちゃんスマイル Honda SOUND SITTER』を10月に発売すると発表した。なぜ、エンジン音が赤ちゃんの笑顔を引き出すのだろうか。

なかなか泣き止まず、寝てくれない赤ちゃん。「赤ちゃんは泣くのが仕事」と頭ではわかっていても、外出時に泣き止んでくれないと焦ってしまうものだ。某ピアノ買取店のCMを聞かせたり、ビニール袋のガサガサとする音を聞かせたりすると落ち着くと、子供を落ち着かせるさまざまな裏ワザを試してみた人もいるだろう。後者は生まれる前に聞いていた胎内音に似ているがゆえに、赤ちゃんを落ち着かせるのに効果的らしい。

赤ちゃんを落ち着かせるのは、音を聞かせるのが有効なのだ。

ホンダは2018年、車のエンジン音に赤ちゃんが泣き止む効果があると突き止めた。サウンドヒーリング協会の協力のもと、クッションに入れたスピーカーから、泣いている状態の赤ちゃんにエンジン音を2分間聴かせ、表情や心拍数の変化を調べた。すると、12人中11人に効果があり、11人中7人の心拍数が安定した。40に迫る車種（下記）でテストしたところ、ホンダ車のエンジンで最も胎内音に近い周波数特性を持つのは、スポーツカー「NSX」（2代目）だったという。

1．シビック（1993）
2．NSX-R（2002）
3．シティ（1982）
4．インテグラ Type R（2001）
5．アコード Euro-R（2000）
6．プレリュード（1984）
7．シビック（1987）
8．S800（1966）
9．NSX（2001）
10. Z（1998）
11. インサイト（1999）
12. S600（1964）
13. FCX Clarity（2008）
14. インテグラ TYPE R（1995）
15. TN-V（1974）
16. S500（1964）
17. Life（1974）
18. プレリュード（1978）
19. バラード スポーツ CR-X（1983）
20. シビック TYPE R （2007）
21. T360（1965）
22. トゥデイ（1985）
23. SPORTS 360（1962）
24. NSX (2018)
25. アコード インスパイア（1989）
26. インテグラ（1986）
27. シビック（1972）
28. CR-V（1995）
29. S2000（1999）
30. CR-X（1987）
31. プレリュード（1987）
32. オデッセイ（1994）
33. シビック タイプR EURO（2009）
34. 1300 クーペ 9（1970）
35. N360（1967）
36. バモス（1970）
37. CR-X デルソル（1992）

“赤ちゃんがおでかけする際に役に立つような玩具を作れないか”という思いから、ホンダとタカラトミーグループがコラボ。タカラトミーアーツは、ホンダから提供された音源を再生するサウンドユニットを、サウンドヒーリング協会の協力のもと開発。おもちゃとしての安全基準に合わせながら、元の音源を再現できるものとした。

本体フロント部分に内蔵されているサウンドユニットのスイッチを押すと、エンジン音が約45秒間流れ、その後自動的に止まる。再生中にスイッチを押せば途中で止めることも可能だ。

2023年10月28日発売予定で玩具取扱店、ECサイトで販売され、予約受付は「タカラトミーモール」（https://takaratomymall.jp/shop/）などで2023年6月30日から開始となる予定だ。

発売にさきがけ、Hondaの本社ショールームである『Hondaウエルカムプラザ青山』では、2023年6月13日からこの商品のサンプルを展示する。アクセスなど詳細はウエルカムプラザのウェブサイト へ。