今回の解答:渋滞車両の切れ目から横断して来る電動車いす
対向車の陰からシニアカー(電動車いす)に乗ったお年寄りが出てきました。一見、問題の状況からはシニアカーの存在は予測できませんが、よく見ると手がかりがありました。対向車の屋根越しにシニアカーが付けていた赤い旗が見えていました。車高が低く見落とされやすいシニアカーや子供用自転車には、このような目印が付いていることもあるので注意しましょう。ただ、旗が付いているシニアカーは少ないですし、対向車の車高が高いと、旗が付いていても確認できません。対向車線が渋滞中の横断歩道付近を通過する際は、必ず徐行か一時停止をして、安全を確認することが大切です。
電動車いすでの無理な横断は危険
グラフのように、シニアカー(電動車いす)の交通事故は毎年200件以上起きています。見落とされて事故になるケースが多いので、明るい色の服を着たり、旗をつけたりするなどの注意が必要です。なお、シニアカーは道路交通法では歩行者扱い。歩道があれば歩道を、歩道がない場合は道路の右側を走ります。無理な横断による事故も多いので、交差点や踏切を通過する際の判断は慎重に。