危険予知

夜間、自転車レーンを走っています

2022.08.12

監修=長山泰久(大阪大学名誉教授)

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車の陰から車道に出てくる男性

車の陰から出てくる人

停車車両の側方を通過していたところ、黒い車の先に停車していた白い車の前方から男性が出てきました。こちらもスピードを出していたので、危うく衝突しそうになりました。男性は白い車のドライバーで、他の車が来ないタイミングで運転席に乗り込もうとしていたようです。夜間は自転車がライトを点けていても、明るさの違いなどから車よりも見落とされやすく、不用意な飛び出しなどに遭遇する危険が高まります。また、交通量の少ない夜間は、こうしたスポーツタイプや電動アシストの自転車はスピードを出しがちになります。こうした駐停車車両の側方を通過する際は、死角から歩行者などの飛び出しがないか注意して、いつでも止まれる速度に落としましょう。

歩行者も十分な安全確認を

今回のように歩行者が車道に出る際、自転車への優先意識から、他の車が通り過ぎた後、自転車に対する十分な安全確認をせずに車道に出てしまう事例があります。自転車は車体が小さく、車の陰に入ると見落としがちになることを頭に入れておくとともに、特に視界の狭まる夜間は、いきなり車道に出るといった危険な行為は避け、必ずいったん立ち止まって安全を確認しましょう。
なお、自転車専用通行帯は、駐停車禁止区間でなければ停車は可能ですが、自転車との事故の危険が高まるので、なるべく控えるようにしましょう。

運転中に遭遇するさまざまな危険を映像で疑似体験。

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