イバライガーが激論！ 茨城の最強ドライブスポットはここだ！

全国に推定300人以上もいるとされるローカルヒーロー。全国ネットで放送されている仮面ライダーやスーパー戦隊のような知名度はなくとも、どのヒーローたちも子供たちに夢と希望、そして地元愛を与えるべく日々奮闘している。JAF Mate Onlineでは、まだ知られざる日本各地の魅力を調査するために、そんな彼らに突撃取材を敢行！ 地元で愛されるローカルヒーローに、「絶景」「グルメ」「エンタメスポット」「道の駅」などドライブスポットを紹介してもらってきた本特集だが、今回は特別編。

茨城県つくば市を拠点に、愛する地元を守り、魅力を伝えるべく戦っている「イバライガー」たちが、「都道府県魅力度ランキング2021」で最下位になってしまった、茨城の知られざる魅力を全国の読者に伝えるために座談会を開催してくれた。

2007年、「茨城をもっと住みよい県にしよう！」という熱い思いを抱いていたサーファーの卯都木睦（うつぎ あつし）さんが、キャラクターデザイン、ストーリー、コスチュームなどのすべてにこだわって誕生させたヒーロー。人の欲望や怒り、嫉（そね）み、憎しみなど邪悪な心が生み出す悪の軍団ジャークから茨城を守り、荒廃した未来を救うために戦うヒューマノイドが「イバライガー」だ。10年以上にわたる長い戦い（活動）の中で、初代イバライガー「イバライガーR」に代わり、現在、県を守っているのは「イバライガーX」！ そしてそれを支援する女性型ヒューマロイドの「イバ・ガール」、ときに敵対することもある「イバライガーブラック」などの仲間がいる。卯都木さんがひとりで始めた活動も、今では大勢の仲間が加わり、キャラクターは20体以上、スタッフも30名以上の大所帯に。茨城県警察本部と連携して地域パトロールを行うなど、地元を“リアル”に守っている。決めゼリフは「負けるわけにはいかない！」

時空を超え、現代の茨城県に出現したヒューマロイド。愛情、優しさ、喜び、希望、思いやりなど、善意の感情を力に変える「エキスポダイナモ（感情パワー変換機）」を搭載している。イバライガーXには人格がなく、ほかのヒューマロイドがシンクロして遠隔操作する。

タイムスリップ事故の影響で、イバライガーRのエネルギーコアが分裂し、もう一人のイバライガーとして実体化した孤高の戦士。驚異的な戦闘力とクールな判断力で、イバライガーたちをピンチから救ってくれるが、ときに人間やイバライガーXにも牙をむくことも。

イバライガーたちを支援する「サポートロイド」として活躍。イバライガーたちが危機に陥ったとき、エマージェンシーサインを仲間の「ミニライガー」に送信するなど監視塔の役割も持つ。が、おてんばな性格から、ほかの「サポートロイド」から一線を引かれているとか……。

負の感情を媒介として人間に憑依（ひょうい）・寄生する性質を持ち、人々を恐怖や悲しみに陥れることで増殖する悪のエネルギー「ジャーク」。ジャークに寄生されて「茨城侵略計画」を進める悪の科学者、Dr.ティクスが、さまざまな能力を持つ怪人を生み出している。

ジャークから茨城を守るため、県内各所で戦っているイバライガーたち。そんな彼らなら、「都道府県魅力度ランキング2021」で最下位となった不本意な結果を覆すようなドライブスポットを知っているはず！ とJAF Mate Online編集部は突撃取材を試みた。果たして、茨城のイメージは彼らの活躍によって覆すことができるのか？ がんばれ、イバライガー！

イバライガーX：「都道府県魅力度ランキング2021」で最下位？ どんな物差しで測っているか知らないけれど、俺はそんな結果は真に受けないぜ！

イバ・ガール：ホント、失礼しちゃう。茨城にはいっぱいすてきなところがあるのに、なんで気づいてくれないのかしら。

イバライガーブラック：まぁ、東京に近すぎるってのが理由のひとつだと思うぜ。つくば市なら、「つくばエクスプレス」を使えば秋葉原まで約50分。あまりに身近で、つい他県に目が行ってしまうんだろ。気にする必要はない！

イバ・ガール：そうよね。たとえば、筑波山が関東随一の絶景スポットであることはみんなも知っているはずよね。

イバライガーX：「西の富士、東の筑波」と、富士山と並び称されるほど有名すぎる山だね。夕日に照らされると山肌の色が変わることから「紫峰」とも呼ばれている。山中には1,000種以上の珍しい植物が群生しているから、ハイキングがてら登るのも楽しいぞ。

イバライガーブラック：ふもとと頂上付近を結ぶケーブルカー、ロープウェイが配備されているから、子供やお年寄りでも、気軽に頂上を目指せるのがいい。山頂から見下ろす広大な関東平野はまさに絶景。ぜひ見に行ってほしい！

イバ・ガール：「竜神ダム」の上にかけられている「竜神大吊橋」もなかなかの見ものだけど、ここは絶景というより私の中ではエンタメスポットかな。

イバライガーブラック： バンジージャンプができるからだな。「竜神ダム」から高さ100mの場所にかけられているが、そこから飛び降りるのはかなり勇気がいる。お、俺は余裕だがな……。

イバライガーX ：そういうことにしておいてあげよう！ 「竜神大吊橋」に向かう道中も大パノラマの自然が広がっているし、いいところだよね。ところで、俺たちは基地があるつくば市から、県内各地にクルマ（下写真）で出動しているけれど、イバ・ガールはどこか好きな道の駅はある？

イバ・ガール：私は「道の駅 常陸大宮」かな。野菜などの地元の食材が安く手に入れられるのも魅力だけれど、何よりも近くに川が流れていて、とれたてのアユが食べられるのがいいわ。

イバライガーX： 俺は「グランテラス筑西」！ 北関東最大級の道の駅だけど、コンセプトが「3世代が楽しめる複合型体験施設」というだけあって、さまざまな施設があるんだ。特におもしろいのが全国でも道の駅初となるスラックラインができる施設！ あれで僕の運動性能の高さを子供たちに見せてあげたいな〜。ブラックも一緒にどうだい？

イバライガーブラック：ス、スラックラインか……アクロバティックだよなぁ。そ、それはおまえに任せて、俺は芝生広場で遊んでいる子供たちの様子を見守ることにする。あそこからは筑波山も見えるしなぁ！

イバ・ガール：うふふ、自信がないのね。はぁーー、たくさんおしゃべりしていたらおなかが空いてきちゃった。「グランテラス筑西」でBBQするのもいいけど、私たちのソウルフードっていったら、あそこよね。

イバライガーX： ああ、「大成軒 学園店」さ！ 俺たちを生み出した卯都木さんが若い頃から通い続ける、つくば市を代表する町中華だ。ラーメンが400円で、あとは500円台のメニューがズラリと、味だけでなく、価格も“超絶”！

イバライガーブラック：卯都木さんのお気に入りは「肉そば」だったよな。キャベツにもやし、たけのこ、マッシュルーム、キクラゲが入った肉野菜いためがたっぷり。そのエキスが、鶏ガラと香味野菜から炊き出したと思われるスープににじみ出て、ものすごくコクがあるラーメンに仕上がっている。

イバ・ガール：JAF Mate編集部さん、ぜひ取材の帰りに寄ってください。基地からもクルマで5分ですから。あ、女性は「麺少なめ」でオーダーしたほうがいいですよ。ボリュームたっぷりですから。

イバライガーX：読者の皆さん、俺たちがすすめたドライブスポットで茨城の魅力は伝わりましたか？ では、茨城のドライブを楽しんでください！

ここまで、茨城県を代表するローカルヒーロー「イバライガー」たちが、まだ知られていない茨城の魅力を語ってくれた。「都道府県魅力度ランキング2021」での不名誉なイメージも、きっと払拭されたのではないだろうか？

次の記事では、最近全国的な人気を博しつつある「ドゲンジャーズ」たちにJAF Mate Onlineが突撃取材！ 九州を舞台に、各県の隠された魅力をたっぷり紹介してもらう。