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全国に300以上!? 今、ローカルヒーローがすごい!

ローカルヒーローがすすめる“超絶”ドライブスポット!!!

2022.06.01

文=寺田剛治/撮影=田口陽介(イバライガー)

2022.06.01

文=寺田剛治/撮影=田口陽介(イバライガー)

1年点検を受けると、だれにでもチャンス

君は知っているか。全国47都道府県に、余すことなく“ローカルヒーロー”がいることをーー。

その数、なんと推定300以上! 全国ネットで放送されている仮面ライダーやスーパー戦隊のように知名度は高くはない。だが、子供たちに夢と希望、そして地元愛を与えるべく、あるときはスーパーマーケットの催事場に、またあるときは交通安全教室に出動! 地元では知らない人はいないほど愛されているのだ。

JAF Mate Onlineでは、そんな彼らに「絶景」「グルメ」「エンタメスポット」「道の駅」などのドライブスポットの調査を依頼。彼らはどんな場所をすすめるのか!?

さあ、みんなで一緒に呼んでみよう。せーの、教えて〜、ローカルヒーローたちっ!

全国から集結! ローカルヒーローの祭典・主催者が語る地元密着型の英雄が活躍する理由

「2021日本ローカルヒーロー祭」の様子

昨秋、開催された「2021日本ローカルヒーロー祭」の様子。写真提供=ヤツルギ魂

今回、全国各地のローカルヒーローにドライブスポットを調査してもらうにあたり、毎年千葉県で開催されている世界最大級のローカルヒーローの祭典「日本ローカルヒーロー祭」を主催する株式会社ヤツルギ魂の外山政行(とやま まさゆき)さんに協力を依頼。コロナ禍でも感染防止に配慮しつつ活躍している全国のローカルヒーローをおすすめしてもらった。それとともに、なぜ今、全国的にローカルヒーローが増えているのか、その事情についても話を聞いた。

「ローカルヒーローって、かつて人気を博したご当地キャラのように、地元の公共団体や企業などが主体となって活動しているものだと思っていませんか? もちろん、そうしたヒーローもいますが、実際はなんの後ろ盾もなく、全身タイツなど身近な素材を改造した衣装に身をつつみ「俺はヒーローだ!」と名乗っている人が非常に多いんですよ。特別な許可が必要ではないので、誰でもすぐにローカルヒーローになれる。こうしたハードルの低さが近年の盛り上がりの要因のひとつだと思います」と外山さん。

いつの間にか、ヒーローが「憧れるもの」ではなく、「誰でもなれるもの」になっていたことに驚く。となると、いま全国に何人くらいのヒーローがいるのかが気になるところ。外山さんに聞くと、正確に把握できているわけではないが……と前置きをしつつ「300以上はいると思いますね」と、驚愕の数字を教えてくれた。

ユウマレンジャーのアクションショーの様子

千葉県市川市で活動する「未確認生物隊ユウマレンジャー」のアクションショーは大盛り上がり! 写真提供=ヤツルギ魂

さらに、あまたいるローカルヒーローたちには、それぞれ独自の活動スタイルがあるという。

「大別すると、地方局でテレビ番組を持つ“本格的なヒーロー”と、地元のお祭りやイベントなどでのショーを中心に活動する“地元密着型ヒーロー”のふたつに分かれます。最近ではYouTubeをはじめとしたSNSを活用し、地元密着型ながら全国にファンを持つヒーローもいますね」

子供たちと一緒に写真を撮るエドレンジャー

東京都江戸川区を拠点に活躍する「商売繁盛エドレンジャー」と一緒に写真を撮る子供たちは”超”笑顔! 写真提供=ヤツルギ魂

ではなぜ、そんなに増えたのだろうか?

「私は50歳を過ぎていますが、世代的にも実はヒーローが好きだけど、いつまでも追っかけたり、憧れたりするのは恥ずかしいと思って長年過ごしてきました。ですが、昨今はダイバーシティーじゃないですけれど『好きなものは好き!』と言っていい時代になってきています。そうした土壌ができたことで、“隠れヒーロー好き”だった人たちが、満を持してみずからヒーローになったんだと思いますね」

コスプレも市民権を得ているが、その延長なのだろうか?

女性ファンと話すエガオー

似顔絵を描く文化系ヒーロー「似顔絵士エガオー」。アイドルのようにローカルヒーローを推す女性ファンの姿も。写真提供=ヤツルギ魂

「それは違います。コスプレ好きの人は、作品への愛や『作った衣装や着ている姿を見てもらいたい!』という欲求が強い人が多いと思うのですが、ローカルヒーローになる人は『誰かの役に立ちたい』、『地元を応援したい』、そして『子供たちを笑顔にしたい!』、そんな献身的な思いで活動している人がほとんど。もちろん、商業目的の部分もあるかもしれませんが、根っこの部分は同じです」

大人のファンと写真を撮るヤツルギーとガイオン

千葉県・木更津発の「鳳神ヤツルギ」と「哮神ガイオン」。大人のファンも多い。写真提供=ヤツルギ魂

実際、編集部では茨城県で活躍する「時空戦士イバライガー」、そして九州を熱源に今では全国的な人気を博している「ドゲンジャーズ」のイベントを取材したが、会場は彼らを応援する人たちであふれていた。

「弊社でも『鳳神ヤツルギ』のショーを行っているのですが、お客さんはもちろん、地元のみなさんが本気で応援してくださるんですよ。あんなに応援されたら地元のためにがんばるしかないじゃないですか! 全国のローカルヒーローたちは、そういう応援を力の源に活動をしているのだと思います。今回、各地で活躍する14のヒーローを選びました。彼らがすすめるドライブスポットを訪れれば、彼らにも会えるかもしれませんよ」

『2022日本ローカルヒーロー祭』のチラシ

2022年11月に「2022日本ローカルヒーロー祭」の開催が決定! 写真提供=ヤツルギ魂

特撮Boyz

アンバサダーを務めるのは、顔出しが珍しいイケメンぞろいのヒーロー「特撮Boyz」。写真提供=ヤツルギ魂

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