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日本初のフォーミュラEが行われたお台場・有明でeモータースポーツ「UNIZONE EX Match」が開催

E-Tokyo Festival 2024にトップランカーが集結

2024.04.02
2024.04.02
1年点検を受けると、だれにでもチャンス

JAF公認のeモータースポーツ大会「UNIZONE(ユニゾーン)」が2024年3月31日、東京都が主催する環境にやさしい東京の未来が実感できるイベント「E-Tokyo Festival2024」(2024年3月30日~31日、東京ビッグサイト)において開催された。

フォーミュラEに負けない! リアルとバーチャルの熱き戦い

UNIZONE2回目の公式イベントとなる本大会では、スーパーフォーミュラなどで活躍するプロレーサーと、eモータースポーツで名を馳せるシムレーサーの計6名が参加。

みな、リアルとバーチャルの世界でそれぞれトップレベルに立つ選手たちだ。

今回の出場選手6名(写真左からイゴール・フラガ選手、宮園拓真選手、石野弘貴選手、野尻智紀選手、浅賀颯太選手、木村偉織選手)

今回の出場選手6名(写真左からイゴール・フラガ選手、宮園拓真選手、石野弘貴選手、野尻智紀選手、浅賀颯太選手、木村偉織選手)

MC・実況の辻よしなり氏(写真左)、解説の山中智瑛氏、(写真中央)、ゲストの貴島明日香氏(写真右)

MC・実況の辻よしなり氏(写真左)、解説の山中智瑛氏、(写真中央)、ゲストの貴島明日香氏(写真右)

今回の使用タイトルは、F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペン選手も練習として使用しているという、PCレーシングシミュレーター「iRacing」(アイレーシング)。

使用マシンはSUPER FORMULAのフォーミュラカー「SF23」で、エンジンやボディーなどリアル同様にダメージを受ける設定という。

最初に1対1で富士スピードウェイを3周するマッチレースを実施。勝敗だけではなく、タイム差に応じてポイントを付与される。

世界一同士の初対戦となったイゴールvs宮園

初戦はグランツーリスモ ワールドシリーズ初代王者のシムレーサーにして、リアルレースでも国際フォーミュラシリーズを中心に活躍するイゴール・フラガ選手と、同じくグランツーリスモ世界大会で2冠を達成したeモータースポーツ出身のレーシングドライバー宮園拓真選手が対決。

スタートでは宮園選手がリードしたもの、イゴール選手がテールtoノーズからの追い越しで逃げ切る形となった。

年の差なんと20歳! 石野vs野尻

続いての対決は、全国都道府県対抗eスポーツ選手権(国体)をはじめとする数々の大会で活躍する、現在14歳の石野弘貴選手と、全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズチャンピオンで、SUPER GTシリーズでも活躍する、プロレーサーの野尻智紀選手が対決。

2人の年齢差は20歳と、かなり異色の組み合わせとなったが、スタート後、コーナーの立ち上がりでスピンした石野選手がクラッシュ。そのまま野尻選手の独走となった。

iRacingのトップランカー対決 浅賀vs木村

マッチレースの最後を飾るのは、リアルとバーチャルの双方に参戦するレーシングチームTC CORSE(ティー・シー・コルセ)とMAZDAがコラボした「TC CORSE Esports MAZDA」の監督も務める浅賀颯太選手と、2023年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権シリーズチャンピオンで、SUPER GTのGT500クラスにも参戦した木村偉織選手。お互いにiRacingではトップランカーに位置しているという。

序盤リードした木村選手の後ろに浅賀選手がぴったりと追送し、3周目ではげしい競り合いを見せたが、そのまま木村選手がフィニッシュ。と思いきや、なんと木村選手のフライング判定で、浅賀選手の勝利となった。

波乱のスタートとなったスプリントレース

大会のクライマックスは、6名全員で鈴鹿サーキットを6周するスプリントレース。8の字型のコースや多彩やカーブなど、攻めがいのあるサーキットだ。マシンはマッチレース同様「SF23」を使用する。

スタートの並びを決めるタイムアタックの結果により、イゴール選手がポールポジションを獲得。その他の選手も順位ごとに並び、静寂の中スタートを待つ。

ところがスタート直後、石野選手に後方の選手が追突し、マシンが宙に舞う衝撃の映像が飛び込んできた。

原因は石野選手が使用していた機材(シミュレーター)のトラブルとのことで、調整後の再スタートとなった。このアクシデントにより6周から3周に短縮され、まさにスプリントらしく超短期決戦だ。

スプリントレースを制したイゴール選手(写真)

スプリントレースを制したイゴール選手(写真)

イゴール選手はトップを維持するが、本大会ではアクシデント続きだった石野選手が実力を発揮し、4位から2位へと順位を上げ、追撃を開始。しかし首位との差はなかなか縮まらないまま、最後の3周目に突入。

終盤に野尻選手のリタイヤも起こるなどアクシデント続きではあったが、内容的にはそのままイゴール選手が波乱のレースを制し、総合ポイントでもイゴール選手の優勝となった。

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