モータースポーツコラム

富士に! 鈴鹿に! 9月は世界のトップレースが日本に来る!

WECとF1それぞれの見どころは?

2023.07.21

写真=レッドブルコンテンツプール、トヨタ

2023.07.21

写真=レッドブルコンテンツプール、トヨタ

2023年9月は、世界中の注目を集めるWEC(世界耐久選手権)が8日(金)~10日(日)に富士スピードウェイ、F1が22日(金)~24日(日)に鈴鹿サーキットと、いずれも日本が誇る名サーキットで開催される。富士のロングストレートや鈴鹿のテクニカルなS字をトップレーサーたちはどのように駆け抜けるのか、国内カテゴリーとはまた違ったコース戦略が見られるはずだ。

両レースともに日本人選手の活躍に期待!

両レースの一番の見どころは日本勢の活躍だろう。WECにはトヨタが参戦し、小林可夢偉(こばやしかむい)選手や平川亮(ひらかわりょう)選手といった日本人ドライバーが5年連続のチーム優勝を目指し奮闘している。F1ではチャンピオンチームであるレッドブルと姉妹チームのアルファタウリに、ホンダがパワーユニットの技術支援をしており、アルファタウリでは3年目を迎える角田裕毅(つのだゆうき)選手が力走を見せている。2023年の9月は、モータースポーツファンをアツくする1か月になりそうだ。

2023年WECとF1の注目選手はこちら!

CAP 5年連続のチーム優勝を目指して奮闘中の平川選手

平川亮選手(WEC)
スーパーフォーミュラやスーパーGTといった国内カテゴリーを経て2022年からWECに参戦。初年度からル・マン24時間で優勝、さらにドライバーズチャンピオンを獲得するなど、目覚ましい成績を上げた。昨年も富士で優勝しており、2年連続の勝利なるか。

3年目となるアルファタウリで力走を見せている角田選手

角田裕毅選手(F1)
下位カテゴリーのF3、F2をそれぞれ1年でパスした23歳の若武者。今年は性能面でライバルに劣るアルファタウリのマシンをうまくドライブし、3年目の進化を見せつけるような走りで評価を上げている。今年の鈴鹿ではファンを驚かせる結果を期待したい。

WECはLMGTE-Amクラス最後の王座争いも熱い

WECはマシンによってクラスが分かれており、トヨタが戦うのは最高峰のハイパーカークラスだ。同クラスの参戦チームは昨年までトヨタを含む4チームだったが、今年はフェラーリやポルシェなども参戦し7チームに。WECにはマシンスペックを近づけるBoPという仕組みがあるので、絶対王者であるトヨタも油断できない。実際ル・マン24時間ではトヨタの6連覇がフェラーリによって阻まれている。 LMGTE-Amクラスでは日本のDʼステーションレーシングが参戦。今シーズンで廃止になる同クラス。最後の王座を巡るバトルが見どころだ。

LMGTE-Amクラスで参戦の日本チーム、Dʼステーションレーシングの走行画像

LMGTE-Amクラスは今シーズン限りで廃止。Dʼステーションレーシングが有終の美を飾れるか。

F1はチャンピオンを狙うチームメイトのバトルに注目

F1で一番の注目は、昨シーズンは最終戦まで4戦を残した鈴鹿で決まったチャンピオンシップの行方だ。筆頭は昨年から圧倒的な強さを見せ、3連覇を狙うレッドブルのフェルスタッペン選手。そこに続くのが、同じくレッドブルのペレス選手だ。マシン特性がフィットしたのか、ぺレス選手も昨年までとは違いポイントを積み重ね、王者を狙える位置につけている。昨年はペレス選手のアシストもあって鈴鹿での戴冠となったフェルスタッペン選手だが、3連覇達成か、それともペレス選手が待ったをかけるのか。チームメイト同士のクリーンで熱いバトルが繰り広げられる。

開幕から圧倒的な強さを見せるオラクル・レッドブル・レーシングの走行画像

チャンピオンシップの行方はレッドブルのチームメイト同士の争いが注目ポイント。

F1日本グランプリにJAFブースを出展予定!

2022年のJAFブースイメージ画像

2022年のJAFブースイメージ

鈴鹿サーキットで開催のF1日本グランプリにJAFブースを出展予定(画像は昨年のブースイメージ)。モータースポーツファンだけでなく、大人から子供まで楽しめるコンテンツや本イベント限定のノベルティを配布予定! ぜひ立ち寄ってみよう。

ドライバー・オブ・ザ・イヤーが今年も開催!

その年もっとも輝いたドライバーを投票で決定し、その栄誉をたたえるドライバー・オブ・ザ・イヤーが今年も開催される。昨年はスーパーフォーミュラ2連覇を達成した野尻智紀選手が獲得し、東京オートサロンで表彰されたが、今年は11月に行われるJAFモータースポーツ表彰式にて表彰予定だ。投票方法やスケジュールはJAFモータースポーツサイトで順次公開。

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