自動車交通トピックス

日産と赤ちゃん本舗が共同で運転中の子守りを支援するロボット「イルヨ」を開発!

ワンオペドライブでの不安「チャイルドシートの壁」を解消

2024.02.14
2024.02.14
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日産自動車とベビー用品販売大手の赤ちゃん本舗が協業で、ドライバーと赤ちゃんのみのワンオペドライブ時に、多くのドライバーが抱く不安や悩みを解消するための子守り支援ロボット「INTELLOGENT PUPPETイルヨ」(以下イルヨ)のコンセプトモデルを開発し発表した。

赤ちゃんの顔が見えず不安を感じる人は9割以上!

日産自動車と赤ちゃん本舗が共同で実施したアンケート調査によると、6割以上がドライバーと子どものみで週に1~2回以上ワンオペドライブ(親が一人で子守りをしながら運転すること)を経験しているとのこと。そのワンオペドライブ中の悩みとして、8割以上が「赤ちゃんが泣いた時にあやせない」と回答。また、9割以上のドライバーが「後ろ向きベビーシートにより、赤ちゃんの様子がわからず不安」という回答結果から、安全のため後部座席に設置した後ろ向きのチャイルドシートに赤ちゃんを乗せることで、お互いの顔が見えなくなる「チャイルドシートの壁」が生まれていると考察。その不安を解消し、安心してドライブできる車内環境づくりを目指して構想・開発されたのが、子守り支援ロボット「イルヨ」だ。

子守り支援ロボット「イルヨ」のコンセプトモデル

「泣いたときにあやせない」、「運転中に子どもの様子がわからない」といったドライブ中の親の不安や悩みを解消する目的で開発された子守り支援ロボット「イルヨ」

運転中の親の音声操作で後席の赤ちゃんをあやす

「イルヨ」は後席のチャイルドシート横に設置するロボット「イルヨ」と、運転席のドリンクホルダーに設置する「ベイビー イルヨ」の2体で構成されている。ドライバーが「ベビー イルヨ」に特定の言葉を投げかけると、後席の「イルヨ」が作動し、手を振る動作や「いないいない、ばあ」などの動きでチャイルドシートの赤ちゃんをあやす。また、「イルヨ」内臓のカメラで赤ちゃんの表情を認識して「ベビー イルヨ」に伝達し、赤ちゃんが寝ているなどの状況をドライバーである親が把握できる仕組み。

開発に参加した北里大学医療衛生学部によると、赤ちゃんの9割が動作している「イルヨ」を注視することがわかり、チャイルドシートに乗せた状態でも「イルヨ」が作動することで、半数以上の赤ちゃんの感情がポジティブな方向へ改善されることもわかり、「イルヨ」に赤ちゃんをあやす性能があることが実証されたとのこと。

「イルヨ」の作動イメージ写真

親は運転しながら安全に子どもの状況を把握できる。「いるよ」、「いないいない、ばあ」などの親の音声を認識して、後席の「イルヨ」が赤ちゃんをあやす動作をする仕組み

いまのところ「イルヨ」の販売は予定されていないが、一般のドライバーに「イルヨ」の魅力や機能を体験してもらう体験会を通じ、今後の取り組みに活かしていくとのこと。ちなみに、コンセプトモデルではあるがカラーはメインのレッドのほか、ピンクとバニラの3色をラインナップ。また、パパ・ママの外見に合わせて眼鏡や帽子をつけるなど見た目をカスタマイズできるよう企画されている。

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