テーマトーク:思い出の○○【3】

数年前、たまたま見つけた茶摘み体験に興味を持ち、参加しました。場所は、滋賀県東近江（ひがしおうみ）市にあるお茶の産地、政所（まんどころ）町です。

政所町に到着してまず驚いたのは、目の前に広がる景色でした。このあたりだけ、まるでタイムスリップしたかのような、緑豊かでのんびりとした様子が広がり、とても懐かしい気持ちになりました。

そして、昔ながらの手摘みでの茶摘み体験をしました。自分で実際に行ってみると、中腰での手摘みがとても大変なことがわかりました。実に、体に堪（こた）える作業でした。

そんな茶摘み体験のあと、政所ののどかな景色を眺めながら、他の体験者の方たちと飲んだお茶のおいしいこと！ 甘くてまろやかな味が今でも忘れられません。「この産地の風景をいつまでも残していきたい」と話していた、生産者さんたちの言葉が今でも耳に残っています。貴重な体験の一日でした。

私にとっての思い出といえば、カセットテープです。

私は社会人になって軽自動車を購入したのですが、ドライブに出かける際は必ず、その頃流行していた歌を録音したカセットテープを持って行きました。

一人で出かける際は、カセットテープをかけて、一人でまるでカラオケで歌うかのように熱唱したこともありました。私の友人たちも、同じようにそれぞれが好きな曲をカセットテープに録音して車の中でかけていたので、友人の車に乗ったときに「この子は、こんな曲が好きなんだ！」と、時には意外な友人の一面が知れ、面白く思うこともありました。

また、スキーに行くときは松任谷由実さん、夏の海に行くときはHOUND DOGというように、目的地にぴったりの、道中で気分が盛り上がるような曲を選び、出かける前日にカセットテープに録音するのも、とても楽しかったです。

カセットテープといえば、私が小学生の頃、父親の車には8トラックの、大きなカセットテープが聞けるステレオが付いていました。その車で当時はやっていたフィンガー5の曲をよく聞いたのも、私にとっては懐かしい思い出です。