鉄道他 ボンネットが透明になった!
ランドローバー世界初の新技術
「クリアサイト・グラウンドビュー」がオモシロイ!

ランドローバーが11月22日に発表した新型レンジローバー・イヴォークには、世界初のユニークな機能が備わっている。それが「クリアサイト・グラウンドビュー」。SUV特有の死角を、ボンネットが透明にすることでクリアするという。いったいどんな新技術なのか。

2018年11月29日 13:04 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

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 今や空前のSUVブーム。多くの荷物が積め、車高も高く見晴らしも良いと、人気があるのも頷ける。唯一の弱点があるとすれば、死角が多いことだろう。特に助手席側前方(ドアミラーからフロントフェンダー辺り)は、ほぼ見えない。狭い路地での発進や、右左折には一層の注意が必要だ。

 そのため、日本国内で販売されるSUVは、サイドアンダーミラー等の補助装置を付けることが義務付けられているのだが、実際に運転してみると鏡面部分が小さく見えづらかったりと、使い勝手が良いとはとても言えない。そのうえ巷ではその見た目から「キノコ」とも揶揄されるなど、デザイン上でも難あり、というシロモノなのだ。

 安全かつデザイン上にも優れたものはないものか......。これまでにもカメラを使用したものなど代替品はいくつも登場したが、キノコに退陣を迫れるほどの強力なライバルは未だ現れていない。

 そんな中、4輪駆動車を専門とするイギリスの老舗メーカー、ランドローバーから予てから開発中の新システムを市販車に初導入するというニュースが入った。

「クリアサイト・グラウンドビュー」と同社が呼ぶそれは、ひとことで説明すると"透明ボンネット"。つまり、本来見ることができないボンネットの下を、スッケスケに映し出す技術である。

 その映像は3つの超広角カメラから生成されており、フロントグリル下部と左右ドアミラーで撮影した映像を情報処理することで車両前方180度の視界を確保。センターコンソール上部に設置された大型タッチスクリーン上に表示され、運転中でも簡単に操作可能だ。カメラで捉えることができる範囲は縦8.53m、横15m以上と十分な広さで、時速30km以下で機能するという。

 この技術は、ランドローバーが2014年のニューヨーク・モーターショーで発表した「トランスペアレント・ボンネット・テクノロジー」がベースとなっている。現時点ではモニター上に映し出される仕組みだが、将来的はAR=拡張現実を取り入れて、フロントウインドー越しにボンネットが透過するような、より直感的な機能へと進化していくだろう。

 なお、この「クリアサイト・グラウンドビュー」機能は、11月22日に発表された新型レンジローバー・イヴォークからオプションで採用を開始。今後、他モデルへの展開も予定しているという。

 もちろん、この技術を搭載したモデルならば日本での保安技術はクリア。キノコを取り付ける必要はない。いまのところ、透明ボンネットに死角なしか!?

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