写真ビストロ SNAP×SNAP 誕生52年! 初代から11代目までトヨタ「カローラ」の歴史に迫る【前編】

2018年07月06日 15:30 掲載

JAFメディアワークス IT Media部 日高 保

車名別生産台数世界一となった3代目(1974年4月~)

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3代目「カローラ(TE30/KE30型)」。画像のグレード「SL」。全長×全幅×全高:3995×1570×1375mm、ホイールベース:2370mm、トレッド:(前)1300/(後)1285mm、車重795~915kg。乗車定員5名。水冷直列4気筒OHVエンジン「2T-BR型」(ツインキャブレター)など6種類、排気量:1166/1407/1588cc、最高出力:71~100ps/6000rpm、最大トルク:9.7~13.9kg・m/3800~4200rpm、トランスミッション:MT(4・5速)/AT(2・3速)、最高速度:時速140~175km、燃費17.5~22km/L。サスペンション:(前)独立懸架型マクファーソン・ストラット式コイル・スプリング/(後)非対称半だ円リーフ・スプリング。ブレーキ:(前)ディスク/(後)リーディングトレーリング。画像は、トヨタ博物館所蔵の3代目「カローラ」1974年式。

 通称「30(さんまる)シリーズ」と呼ばれる3代目「カローラ(TE30/KE30型)」は1974年4月に登場した。実はこの3代目が登場して以降も、廉価モデルとして2代目(20シリーズ)がしばらく並行生産されており、区別をするため通称が用いられたのだった。ちなみに、この3代目の販売期間中に「カローラ」は車名別生産台数の世界一を達成した。

 この時期は、排出ガス規制や衝突安全規制への対応がクルマに求められた。トヨタは、2代目よりもさらに大型化が進むのを理解した上で、ホイールベースを35mm、トレッドを前後共に40mm拡大することでエンジンルームやボディに必要なスペースを確保し、そこに必要な機器を搭載したり構造を採用したりすることで対応したのである。

 排出ガス規制については、まず昭和50年排出ガス規制に適合して発売された。最終的には当時、世界で最も厳しいとされた「昭和53(1978)年規制」にも適合している。

 一方、衝突安全規制は輸出先の米国を考慮しており、衝撃吸収バンパー、ボディサイド保護モールディング、緊急時にベルトをロックして緩まないようにするELR(emergency locking retractor)付きシートベルトなどが、一部のグレードを除いて採用された。

 ボディバリエーションはセダン(2/4ドア)、ハードトップ、バン(2/4ドア)の5種類。クーペは遅れてのフルモデルチェンジとなり、1977年1月に新型が登場した。

 グレードはエンジンの排気量別に、1166ccが4種類(スタンダード、デラックス、ハイデラックス、SL)、1407ccが3種類(デラックス、ハイデラックス、SL)、1588ccが2種類(GSL、ハイデラックス)となっている。

 価格(東京地区)は、セダンの2ドア・排気量1166ccのスタンダード「KE30-KR」型が58万1000円。ハードトップの2ドア・1588cc・5速MT「SR(TE37型)」は、86万1000円。販売は3代目からはトヨタカローラ店の担当となり、現代まで続いている。

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3代目「カローラ」を後方から。基本的なセミ・ファストバックスタイルなどは引き続き踏襲された。生産はトヨタの高岡工場に加え、関東自動車工業、そして1975年12月から1978年6月まではダイハツも担当した。

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4代目ではさらなる大記録を達成!