2018年06月21日 01:00 掲載

写真ビストロ SNAP×SNAP 待望のターボ化!2代目S130系「フェアレディZ-Tバールーフ ターボ」


JAFメディアワークス IT Media部 日高 保

エンジンは2.0Lと2.8Lの2種類が用意された

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大排気量のエンジンを搭載していることを強調する狙いもあって、2代目「フェアレディZ」は、初代よりもさらなるロング・ノーズ化が図られたという。「Tバールーフ」車は、前列のルーフを部分的に外すことができ、オープンカーとして走れる。ルーフ部分に着脱ラインが見える。

 2代目「フェアレディZ」が誕生した1978(昭和53)年は、自動車メーカーにとって受難ともいえる時代だった。まず米国で「マスキー法」が、国内では世界で最も厳しいといわれた「昭和53年排出ガス規制」が施行され、国内外の自動車メーカーのさまざまなエンジンが死に追いやられた。

 そして対策を施した改良エンジンや、新規に開発されたエンジンが登場することとなる。しかし、点火タイミングを遅らせるといった方法で何とか規制をクリアーする形となったため、出力が犠牲となった。このエンジン性能の低下の問題や、第2次石油ショックなどの社会的要因から、この時期からしばらくの間は、クルマ好きにとっては「スポーツカー不毛」といわれる時代に突入していくのである。

 そんな時代に2代目「フェアレディZ」は2種類のエンジンを用意して登場した。排気量2.0Lの「L20」型と、2.8Lの「L28」型だ。フラッグシップモデルにはL28型が搭載され、「280Z」の名が与えられたのである。

 「240Z」のL24型よりも排気量が0.4Lアップし、2代目の新型エンジンなのだから、さぞかし性能もアップしたものと思われがちだ。しかし、排出ガス規制の影響はとてつもなく大きかった。L28型は排気量が増えたにもかかわらず、最高出力はL24型よりも5馬力ほど劣っていたのである。ただし昭和53年排出ガス規制は、当時、世界一厳しい規制といわれた規制。それをクリアーした上で、5馬力落ちるだけで食い止めた開発陣を褒め称えるべきであろう。

 どのような対策が施されたのかというと、L20型に関しては燃料噴射装置をキャブレターからEGI(電子制御燃料噴射装置)に変更、三元触媒でクリアーした。L28型も同じだが、1980(昭和55)年3月のマイナーチェンジで、ECCS(集中電子制御システム)に変更された。これにより、燃料噴射、点火時期、EGR(排気再循環)、アイドリング制御などを統合制御する形になり、最高出力が155ps、最大トルクが23.0kg-mに。遂にL24型を上回ることに成功した。

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2代目「フェアレディZ」を真正面から。ボンネット・エアスクープ(エアアウトレット)は1981年10月のマイナーチェンジで設けられた。助手席の前にのみ、NASAの前身のNACAが開発したNACAダクト型のエアインテークがある。

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遂にターボ化が実現した!