写真ビストロ SNAP×SNAP 5月1日はアイルトン・セナの命日…!
ヘルメットマン・川崎和寛氏が秘蔵の写真を公開!

2018年04月25日 16:00 掲載

1990年第6戦メキシコGP予選終了後・緊急ミーティング

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着替え終わってホテルに向かう途中だったセナは、ひとり荷物置き場に居残っていた川崎氏を見つけ、緊急ミーティングとなった。写真は、その際の様子。ちなみに、後ろに置いてあるヘルメットの内、中のパッドが緑色の方が本番用で、白い方が予備。パッドの表面に使われている布地を緑色に染めるのは大変費用がかかるのだが、セナのたっての希望でそれを叶えたのだという。セナは母国の国旗の色であることから、非常に感動し、喜んだそうだ。画像提供:川崎和寛氏

 続いては、1990年6月22~24日に行われた第6戦メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)の予選終了後(23日)に撮影されたもの。これが1ページに紹介した写真の全体像だ。どこで撮影されたかというと、荷物置き場だったという。

 川崎氏がひとり居残りしてテストで得たさまざまなデータをまとめていたところ、着替えてホテルに帰ろうとしていたセナが声をかけてきたのだそうだ。そして、いくつもの質問をしてきて、川崎氏はレポートを見せながらそれに答えるという具合で、結局ミーティングになってしまった。普段着に着替えた状態で、ここまでセナが真剣な表情で話をするのは珍しいことだったという。

 ちなみに、ヘルメットはドライバーがマシンに乗り込んでから被るそうで、それをサポートした川崎氏によると「乗り込んで6点式シートベルトを着用してやり(6点式はドライバーが自分で着用できない)、ヘルメットの下に被る耐火インナーマスクを渡してやり、それからヘルメットの着用を手伝い、最後にヘルメットとマシンの無線のケーブルを接続しました」という。川崎氏は、すべて準備が整って問題がないのを確認してから、グッドラックと送り出す役目だったのだ。

 なお、マクラーレンの総帥ロン・デニスは完璧主義者であることから、レースでは実際に被るヘルメット、予備、そして雨用と3種類を用意するように指示されたそうだ。その結果、セカンド・ドライバーのゲルハルト・ベルガー用も含めて毎レース6つのヘルメットを準備していたという。1人に3つも用意するのは、当時はマクラーレンのみだったそうで、そこまで完璧を期したのがロン・デニスだったのである。

 スポンサーロゴも川崎氏が毎回貼り付けていたわけだが、貼り付ける位置が細かく決められており、精密さを要求される作業だったという。写真で見えるスポンサーについて簡単に説明すると、「ACURA」とはホンダの北米~中米でのブランド。「NACIONAL(ナシオナル)」はセナのパーソナルスポンサーでブラジルの銀行だ。そして、「BOSS」はメンズアパレルだ。

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日本GPでの祝杯の様子!