2017年08月29日 08:06 掲載

写真ビストロ SNAP×SNAP あだ名はテントウムシ!
スバル初の4輪車兼軽自動車で
大ヒット作の「スバル360」


スバル360は12年間で39万台以上を生産!

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右からのサイドビュー。このデザインは、まず木型を芯にして粘土を盛りつけて1/5サイズのクレイモデルを作ってさまざまな検討が行われ、その後に実寸大のクレイモデルを作成し、検討。それらの作業は、伊勢崎工場の裸電球の下で繰り返された。

 K-111型は「58年増加試作型」とも呼ばれ、60台が生産された。その内の10台が社内用として残され、50台が1958年5月から6月にかけて販売された。車体番号は1006~1065。なお、1001~1005は試作型。車体にK-111と打刻されているが、社内では開発コードネームのまま「K-10型」として呼ばれているという。

軽自動車でのシェアは一時期40%を超えた

 スバル360はデビュー後、マイナーチェンジは何度も行われたが(年式は27種類ある)、モデルチェンジが行われることはなかった。1970(昭和45)年5月まで12年間にわたって生産され、累計生産総数は39万台を突破。また販売台数は、全年式累計で33万4500台強となっている。シェアは1966(昭和41)年には、5社が軽自動車を販売している中、40.6%に達したという。なお、車両価格は最終的に36.5万円となった。

 後継モデルは、発表当初は姉妹車ともいわれた「R-2」(後の「R2」は別車種)。その後、スバル360の系譜の軽自動車は「レックス」、「ヴィヴィオ」、「プレオ」、そして「ステラ」まで続く。ただし、現在はスバルは軽自動車の開発を行っていないため、現行車種の2代目ステラはムーブ(ダイハツ)のOEM車となっており、スバルの技術が投入されたスバル360の正当な後継車種は、実際のところもう存在しない。

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スバルとは、漢字で「昴」、冬の星座のおうし座の一角にある散開星団「プレアデス星団」のこと。エンブレムの6つの星は富士重工業が設立される際、財閥解体で分社化されていた中島飛行機系の企業が結集したことを表している。エンブレムのコンセプトは長年変わらないが、デザインは現代までに幾度も変更されている。

スバル360(K-111型)のスペック

全長×全幅×全高:2990×1300×1380mm
重量:385kg
エンジン型式:EK31型
エンジン種類:空冷直列2気筒2ストローク
排気量:356cc
最高出力:12.3kW(16.7ps)/4500rpm
最大トルク:29.4N・m(3.0kg-m)/3000rpm
サスペンション:
 (フロント)トレーリングアーム式独立懸架
 (リア)スイングアクスル式独立懸架

2017年8月29日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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