2017年08月29日 08:06 掲載

写真ビストロ SNAP×SNAP あだ名はテントウムシ!
スバル初の4輪車兼軽自動車で
大ヒット作の「スバル360」


サスもエンジンも開発は困難を極めた

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スバル360は車体がかなり浮き上がって見えるが、これは人が乗車すると沈んでちょうど車高が適正になるものと思われる。

 乗り心地に関しては、当時の軽自動車を含む小型車ではあり得なかった4輪独立式のサスペンションを開発して目標を達成。また車内スペースを確保する目的もあって、トーションバーが採用された。軽規格の車両に4輪独立式のサスペンションを搭載するには当初、困難を極めたという。

 そして軽量かつ高出力のエンジンも開発が難航。しかしテストの最大目標であった、「全長14km・平均勾配13度・グラベル(砂利の未舗装路)」という赤城山・新坂平(しんさかだいら)を全力登坂することに成功。空冷式の直列2気筒(2ストローク)356ccの「TB-50型」エンジン(量産に際して「EK31型」と改称)は国土交通省(当時は運輸省)の認定テストでは、当時としては高出力の16.7馬力を達成した。また、燃費もリッター26kmを実現している。最高速度は時速83kmをマークした。

 360ccのエンジンでこれだけの性能を発揮したのは、フレームを廃したことで軽量化を実現でき、かつ強度・剛性も十分あったことが大きい。360ccながら1000ccに匹敵する走りだったという。

 開発陣の奮闘によって、こうしてスバル360は、計画開始から1年3か月というスピードで試作1号車の完成までこぎつけたのであった(試作車は5台作られた)。

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リアビュー。どこから見ても味わいのあるデザイン。スバル360のデザインは「時代を超越する」ことも目標だったそうで、それを達成したといえるだろう。ミニやフィアット500といった世界の名だたる小型車とも比肩しうるデザインではないだろうか。

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