2017年08月29日 08:06 掲載

写真ビストロ SNAP×SNAP あだ名はテントウムシ!
スバル初の4輪車兼軽自動車で
大ヒット作の「スバル360」


コードネーム「K-10」として開発がスタート!

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コードネーム「K-10」として開発が始まったスバル360。フロントバンパーが左右分割型なのは1959年式までで、それ以降は一体型となる。フロントエンジンのように見えるが、リアマウントのRR方式。

 スバル360は、スバルの伊勢崎製作所(群馬県)において「4輪車計画懇談会」の開催をもって開発がスタートする。同懇談会で軽自動車の生産を公式テーマとして検討することになり、スバル360はコードネーム「K-10」として、伊勢崎製作所で開発が進められていく。

 スバル360は、大人が4人乗車可能で、路線バスの通れる道はすべて走行可能(当時は未舗装路が非常に多かった)、というコンセプトの基に1955年12月に開発が始まった。さらに、車体の軽量化、生産の簡易さ、快適な乗り心地の実現、軽量で高出力のエンジンなども課題として掲げられた。

 まず軽量でいて強度のあるボディを実現するために採用されたのが、前身が航空機メーカーならではの「モノコックボディ」。モノコック構造とはフレームを持たず、外板に強度や剛性を持たせる(応力を受け持たせる)構造のことで、応力外皮構造ともいう。今でこそ乗用車で当たり前の技術だが、スバルが最初にフレームレスのリアエンジン式バスで同技術を実現し、その技術を試作車「スバル1500」を経由して、スバル360に応用したことが最初である。ちなみに、「モノ」とは「単一の」という意味で、「コック」は殻を意味する。

 また軽量化に関しては、当時としてはやはり画期的だった樹脂製ルーフを採用したことも一役買っている。その結果、車重は385kgを達成した。

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斜め後ろから。後方から見ても愛嬌のあるデザイン。デザインは、インダストリアルデザイナーの佐々木達三氏を中心に、設計や生産のエンジニア、社内デザイナーが一緒になって伊勢崎工場の片隅で着々と進められていったという。

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サスとエンジンの開発は!?