2017年03月10日 15:00 掲載

写真ビストロ SNAP×SNAP トヨタとヤマハが共同開発した幻の名車「2000GT」! その中のさらにレアな1台の海外輸出用試験車両「2000GT MF12型(67年)」


幻の名車の中のさらにレアな1台「2300GT」!?

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2000GTのボディラインの美しさに魅了されている人は数多く、現在もオークションで高額で取引されているという。

 市販の2000GTは「MF10」という型式を持つが、今回撮影したMEGA WEB所蔵の1台は北米に輸出することを想定した試験車両だ。エンジンが変更されているほか、左ハンドルにもなっており、「MF12」という型式を持つ。

 エンジン変更の理由は、当時の北米における整備工場の技術力が考慮されたからだ。複雑なDOHCを扱うのが難しいという判断から、シンプルなSOHCに変更された。そして、その分のパワーロスを補う形で排気量を2000ccから2300ccにアップしたとされる。正式名称ではないが、ファンなどの間では「2300GT」と呼ばれている。

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2000GTを後方から。トランクリッドやボンネットなどはFRP製で、それらもまた曲面を持った流麗なデザインなのは、ヤマハがボート製造で培ったFRPの成形技術が活用されたから。ただし、FRPと板金部分の塗装の差が出ないよう、色合わせではかなり試行錯誤を重ねたという。

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エンジンのシリンダーヘッドカバーは、ブラックのつや消し縮み塗装が施されている。当時の国産車はエンジンにまでデザイン性を持たせることはあまりなかったが、ヤマハはエンジンがむき出しのバイクを製造していたことから、2000GTでも同様にエンジンにデザイン性を持たせた。

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北米へ向けての輸出仕様なので左ハンドル。ステアリングやインパネ、シフトノブに使われている木材はローズウッドで、現在は輸入禁止となっているので手に入らない。なお、夏場の車内の非常な高温により天然木は割れやヒビが生じやすいが、それを防ぐためにヤマハの楽器作りの木工技術が活用されたそうだ。

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