2020年06月23日 14:20 掲載

交通安全・防災 地震発生!その時ドライバーが取るべき対処方法は?

クルマを運転している時に、もし地震に遭遇したらどのような行動を取るべきだろうか。適切な対処を知っておくことで、万が一の事態に備え落ち着いて行動できるようにしよう。

JAF メディアワークス IT Media部 会田 香菜子

地震が発生した時、落ち着いた行動を取るために

車の運転中に地震に遭遇した時、慌てずに行動するためには対象方法を知っておく必要がある。

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 日本には活断層が約2000あるといわれており、地震が起きやすい場所にある。日常生活において地震に遭うことも珍しいことではない。もし、運転中に地震に遭遇した場合は、自分の身だけではなく二次被害を避けるために周囲のクルマへの配慮も欠かせない。本記事ではそんなクルマにかかわる地震時の対処方法についてまとめてみた。

運転中に揺れを感じたら、慌てず緩やかな減速を

高速道路において停車した際には、道路交通法で三角表示板を設置する義務が定められている。

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 クルマを運転中に地震が発生したら、慌てずに、急ハンドル、急ブレーキを避けて、緩やかに停車することが基本だ。その際、ハザードを点灯させるなどの方法で他車に知らせながら、安全な方法で路側帯など道路の左側に寄せて車両を停止させる。停止後も、激しい揺れが収まるまでは車内にとどまった方が安全だ。揺れが収まったら、外に出ても危険がないか、逆に車内に留まることに危険がないかなど、周囲の状況をよく観察し、またラジオやスマートフォンなどで地震情報や交通情報を収集して、状況に応じて行動するようにしたい。

トンネルで地震に遭遇したら、慌てず非常口から非難を

トンネル走行時に地震に遭遇した時、出口まで距離があれば非常口近くに停車して脱出するようにしよう。

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 クルマを停止する場所としては、できれば、道路の両側が斜面になっていたり、トンネルの出口付近、橋の上は避けたい。トンネル内を走行中であれば、出口付近なら、揺れの状況によるものの、速やかにトンネルから出て、出口の先に停止した方がよいだろう。トンネル内で停止した場合は、その後安全を十分に確認してから、非常口などを使って脱出しよう。

クルマから離れる場合にはキーを付けたままで

クルマを置いて避難する場合には、エンジンを止めてキーは付けたまま、もしくは運転席など分かりやすい場所に置いておくようにしよう。

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 地震の状況によりクルマを置いて避難する場合には、窓は閉め、ドアはロックせずにエンジンを止めてキーは付けたままか、運転席など車内の分かりやすい場所に置いておく。これは、後から消防や警察がクルマを移動できるようにするためだ。クルマを止めるのは、できる範囲で、避難する人や災害応急対策の妨げにならない場所を選びたい。

 クルマからの避難が一刻を争わないような状況であれば、貴重品は車内に残さず、所有者が分かるよう窓ガラスなどに連絡先を記載したメモを貼っておくといい。車検証を持ち出しておくと、そのクルマの所有者であることの証明が容易になるだろう。

大地震の時には一部道路が通行止めになる

クルマで避難する場合、道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などへの十分な注意が必要だ。

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 地震の後は道路が一部規制されることもある。たとえば、東京都では震度6弱以上の地震が発生した場合、環状7号線から都心方向への車両の通行が禁止となる。各地の震災時の交通規制等については、予め自治体のホームページ等で確認しておくといいだろう。高速道路では、計測震度4.5(震度5弱に相当)以上で道路点検のために通行止めとなる。

日ごろから防災セットの備えを忘れずに

いざという時のために、防災セットを常にクルマに備えておこう。

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 日頃からの準備として、地震に対する非常用品をクルマに備えておくといい。NEXCO東日本のWebサイトでは、いざという時のための備えとして以下のものをあげている。

【いざという時のための備えと非常用品】
・水(500mlタイプのペットボトルだと持ち運びもしやすい)
・缶切り不要の缶詰めや乾パンなど、調理なしで食べられる食料
・灯火類
・携帯ラジオ
・応急医薬品
・毛布
・ロープ
・消火器
・クルマからの緊急脱出用ハンマー

 地震は予期できない災害である。だからこそ、万が一の時に備えておきたいものである。