2020年06月18日 00:10 掲載

交通安全・防災 新1年生、学校再開で6月の登校デビュー。新型コロナ対策もあり「ひとり歩き」に不安

小学1年生の子どもを持つ親に実施した意識調査によると、緊急事態宣言解除による学校再開において、8割以上の親が我が子の交通事故の不安を抱いていることが明らかとなった。新型コロナ対策の影響も含めて、新1年生の登校を考える。

JAF メディアワークス IT Media部 会田 香菜子

学校再開で6月のひとり歩きデビュー。例年とは異なる登校風景は、子どもたちの交通安全に影響するものだろうか。

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子どもの登校時のひとり歩き、交通事故への不安が8割超え

8割以上の親が、緊急事態宣言解除後の子どもの交通事故への不安を感じている。

出典:三井ダイレクト損害保険株式会社

 緊急事態宣言が解除されて新学期が本格的にスタートした。密を避けるための分散登校、登校班の廃止など、例年とは異なる登校風景は、子どもたちの交通安全にも影響するものなのだろうか。新1年生を子どもに持つ親を対象に、三井ダイレクト損害保険株式会社が意識調査を実施した。
 今回の調査では、まず「緊急事態宣言解除後の子どもの交通事故への不安」について質問した。すると実に、8割以上の親が交通事故についての不安があると回答していた。新1年生の登校デビューにおいて、交通事故に対する不安はつきものである。特に今年は、新型コロナ対策のための外出自粛が呼びかけられるなど、社会状況が大きく変化した。

緊急事態宣言中、子どもの9割がほぼ自宅で過ごしていた。

出典:三井ダイレクト損害保険株式会社

 緊急時代宣言中の子どもの過ごし方についても、9割近くが「ほぼ自宅で過ごした」と回答していた。外出する機会が減ったことで、子ども自身が交通安全を意識する機会は相当減少したと思われる。

過半数近い親が、緊急事態宣言中に子どもだけで外出する機会がなかったと回答した。

出典:三井ダイレクト損害保険株式会社

 また、子どもだけの外出はほとんどなく、「おもに家族と一緒に外出し、一人では外出していない」が5割近くを占め、一人歩きの機会が少なかったであろうことが分かる。例年であれば、登校に慣れない新1年生を集団登校や登校班で見守るケースが多いと思われるが、今年は新型コロナ対策で、それも減っているといわれる。まさに、慣れない新1年生にとっては、厳しい登校環境といえそうだ。

小学生の交通事故による死者・重傷者数は1年生が最も多く、6年生の3倍以上にもおよぶ。

出典:警察庁「歩行中児童の交通事故の特徴等について」より

 警察庁の調査によると、2014年~2018年の統計で小学生の交通事故死者・重傷者数が最も多いのは小学1年生である。実に、6年生の3倍以上にもおよぶ数値だ。さらに月別の統計を見てみると、新学期直後の4月よりも5月の交通事故による死者・重傷者数が多い。この傾向によると、学校再開からひと月ほど経過した7月~8月は、例年に比べて交通事故のリスクが高くなるかもしれない。

4割以上がスピード出し過ぎのクルマに懸念

4割以上の親が、自粛期間中に走行していた多くのクルマがスピードの出し過ぎだと感じていた。

出典:三井ダイレクト損害保険株式会社

 緊急事態宣言中、外出自粛への取り組みにより交通量はぐんと減少した。日本道路交通情報センターが発表した都内交通渋滞の調査結果でも、宣言中の4月平日には4割以上、休日ともなれば5割以上も渋滞量が減少していたことが明らかとなっている。しかし反面、警察庁によると、交通量が減少したことによりスピードを出し過ぎるクルマが増えた傾向にあったという。それを裏付けるように、今回の調査でも、4割以上の保護者が「緊急事態宣言中に飛ばすクルマが多いと感じた」と実感していた。

 交通事故対策として、交通ルール・マナーを子どもに教えることはとても大切である。子どもに交通安全について指導をしているかという質問でも、8割以上の親が「している」と回答しており、交通安全の意識の高さと子どもの安全を願う親心が垣間見える結果だった。

「余裕を持った運転」「スピードへの配慮」など、ドライバーに思いやりを求める声が多くあがった。

出典:三井ダイレクト損害保険株式会社

 親がドライバーに求めたいことでも、「余裕を持って運転してほしい」が73.8%で、「スピードに配慮してほしい」が僅差で72.9%だった。また、「小さい子どもは見えないと再認識してほしい」という意見も半数を超えており、子どもの立場に立った思いやり運転を求める声が多く見られた。アクセルを踏む足にも余裕をもった運転を、心がけたいものである。

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