2019年11月01日 18:10 掲載

交通安全・防災 【JNCAP2019前期】予防安全ランキング、5車種のトップは?


神林 良輔

第3位:ES(レクサス)

合計:140.2点(99.4点)ASV+++

●対歩行者:79.2点(昼間:24.2点/夜間・街灯あり:40点/夜間・街灯なし:15点) ●対車両:32点 ●車線逸脱抑制:16点 ●後方視界情報:6点 ●高機能前照灯:5点 ●踏み間違い加速抑制:2点

●試験に用いられたグレード:300h ●センサー方式:ミリ波レーダー・単眼カメラ ●予防安全システム名:レクサス・セーフティ・システム+

2019年度のJNCAP予防安全性能評価で、車線逸脱抑制試験を受けるレクサス「ES」。

車線逸脱抑制試験を受けるレクサス「ES」。

 2018年10月24日に国内でも発売が始まった高級セダン「ES」は、1989年のブランド誕生以来続くレクサスで最も歴史のある車種のひとつ(ただし、日本国内での発売は今回の7代目が初めて)。予防安全システムは「レクサス・セーフティ・システム+」を搭載。また予防安全に貢献する新機軸としては、ドアミラーに代わるデジタル・アウターミラーが挙げられる。レクサスでは「ES」が初めて装備したデバイスで、夜間や雨天でもクリアな後方視界を得やすいのが特徴だ。

レクサス「ES」の予防安全性能評価試験の様子。再生時間は2分55秒。

第4位:フォレスター(スバル)

合計:131.4点(93.2点)ASV+++

●対歩行者:70.4点(昼間:23.5点/夜間・街灯あり:37.8点/夜間・街灯なし:9.1点) ●対車両:32点 ●車線逸脱抑制:16点 ●後方視界情報:6点 ●高機能前照灯:5点 ●踏み間違い加速抑制:2点

●試験に用いられたグレード:Touring ●センサー方式:ステレオカメラ ●予防安全システム名:EyeSight

 2018年7月19日に発売を開始した5代目「フォレスター」は、スバルの大型クロスオーバーSUV。2018年度に予防安全性能評価試験を受けて126点満点中の122.3点という高得点を出したが、2019年度も評価試験を受け、141点満点中の131.4点を獲得した。スバルは現在、予防安全システム「EyeSight」のさらなる高性能化のため、ニューバージョンを開発中だ。従来のステレオカメラに加え、ミリ波レーダーも組み合わせるとしている。

スバル「フォレスター」の予防安全性能評価試験の様子。再生時間は2分36秒。

第5位:タント/タント カスタム(ダイハツ)

合計:72.0点(51.1点)ASV79.2++

●対歩行者:11.4点(昼間:11.4点/夜間は装備なし) ●対車両:31.6点 ●車線逸脱抑制:16点 ●後方視界情報:6点 ●高機能前照灯:5点 ●踏み間違い加速抑制:2点

●試験に用いられたグレード:X ●センサー方式:ステレオカメラ ●予防安全システム名:次世代スマートアシスト ※スバルへのOEM供給車「シフォン/シフォン カスタム」も同性能を有する

JNCAP2019において、対歩行者の衝突被害軽減ブレーキの評価試験を受けるダイハツ「タント」。

対歩行者の衝突被害軽減ブレーキの評価試験を受けるダイハツ「タント」。

 2003年に初代が販売され、2019年7月9日に4代目にフルモデルチェンジしたダイハツのトールワゴン型軽自動車「タント」(「タント カスタム」は上級モデル)。運転支援機能「スマートアシストプラス」を加えた予防安全システム「次世代スマートアシスト」を搭載する。「車線逸脱抑制制御機能」や「ブレーキ制御付き誤発進抑制機能(前方・後方)」などに加え、軽自動車初となる高機能前照灯「アダプティブ・ドライビング・ビーム」など、従来の軽自動車の枠を超えた高機能を備えている。

ダイハツ「タント」の予防安全性能評価試験の様子。再生時間は1分32秒。


JNCAP2019前期予防安全性能評価試験ランキング

今回の予防安全性能評価試験のランキング。

※スバルに供給されているOEM車「シフォン/シフォン カスタム」も同性能を有する

 今回、対歩行者・衝突被害軽減ブレーキの評価試験に、自車のヘッドランプ以外はほぼ光源がない"夜間・街灯なし"が加わった。予防安全性能評価試験の合計得点はさらに増えて141点満点となり、クルマの予防安全の機能や性能差がさらにわかりやすくなったといえよう。

 街灯なしの夜間という条件下で歩行者を検知するには、高精度なセンサーが必要だ。ただしそうしたシステムは高価であり、軽自動車やコンパクトカーといった普及車への搭載はまだ先になる。しかしそうした販売台数の多い車種にこそ搭載する必要があり、夜間でも確実に事故を防げる高性能な予防安全システムを、普及車に迅速に拡大していけるかが課題のひとつだ。

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