2019年11月01日 18:10 掲載

交通安全・防災 【JNCAP2019前期】動画で見る予防安全ランキング、5車種のトップは?

国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構により発表された、2019年度前期のJNCAP(自動車アセスメント)の評価結果。予防安全性能評価結果は全5車種が発表され、得点順にランキングにして掲載した。また、各車の評価試験動画も掲載。

神林 良輔

2019年度の予防安全性能評価は新たな評価試験を追加

2019年度から実施されることになった、夜間・街灯なしの条件下における衝突被害軽減ブレーキの評価試験の様子。

2019年度から実施されることになった、夜間・街灯なしの条件下における対歩行者・衝突被害軽減ブレーキの評価試験の様子。車種の判別が不可能な暗さ。

 2019年度の予防安全性能評価試験で新たに追加されたのが、街灯なしの夜間における対歩行者・衝突被害軽減ブレーキの評価試験だ。

 同試験が実施されるようになった理由は、夜間における歩行者の交通事故が多いことに起因している。年間の交通事故死者数のうち、歩行者の死亡事故は、夜間の割合が多いのだ。2018年を例に取ると、歩行中の交通事故による死者は昼夜合計1258人おり、夜間はそのうちの849人(67.5%)と圧倒的に多い。こうした事実から、夜間において対歩行者・衝突被害軽減ブレーキを確実に作動させることが、死者数を減らせる有効策であると考えられているのである。

 そして市販車への実装を促すべく、2018年度から夜間の評価試験が採用された。2018年度は街灯ありの条件下だったが、2019年度はそれに加えてさらに条件の厳しい街灯なしでも実施されるようになった。

夜間における衝突被害軽減ブレーキの評価試験の比較。左が街灯ありで、右が街灯なし。

左の画像が街灯ありの条件下で、右が街灯なし。同じレクサス「UX」による夜間における対歩行者・衝突被害軽減ブレーキの評価試験の様子だが、周囲の明るさに大きな差がある。

2019年度のJNCAP予防安全性能評価試験は141点満点

 街灯なしの夜間における対歩行者・衝突被害軽減ブレーキの配点は15点。これにより、2018年度までの合計126点満点から141点満点となった。評価試験の内訳と配点は以下の通りだ。

●衝突被害軽減ブレーキ
 ・対車両(32点)
 ・対歩行者(全80点:昼間25点/夜間・街灯あり40点/夜間・街灯なし15点)
 衝突被害軽減ブレーキの作動を評価する試験は、対車両と対歩行者に大別される。対歩行者は、さらに昼間、夜間・街灯あり、夜間・街灯なしの3条件で実施される。

●車線逸脱抑制(16点)
 車線をはみ出しそうになった時、車線逸脱抑制システムがステアリングアシストを行い、車線内の走行をきちんと維持できるかを評価する試験。

●後方視界情報(6点)
 バックする際に、後方の様子をモニターに表示し、安全を視認できるかを評価する試験。

●高機能前照灯(5点)
 ヘッドランプの機能を評価する試験。前走車や対向車の防眩のために照射範囲を調整できる最も機能が高いものは5点、ハイ/ロー自動切り替え機能のみだと1.4点となる。

●踏み間違い加速抑制(2点)
 駐車場などへの停車時、または発進時にアクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ機能の評価試験。作動した距離などで細かく点数が決められている。

2019年度前期の予防安全性能評価試験を受けたのは全5車種

 今回試験を受けたのは全5車種で、内訳は以下の通りだ。

【スバル】
●フォレスター

【ダイハツ】
●タント/タント カスタム(※)

※スバルにOEM供給されている「シフォン/シフォン カスタム」も同性能を有する

【レクサス】
●ES
●NX
●UX

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いよいよランキングを発表!

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