交通安全・防災 【JNCAP2018】衝突安全性能評価試験、前期4車種+後期7車種で1位だったのは? 動画ありの総合ランキング

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)により、5月30日に発表された2018年度後期の自動車アセスメント「JNCAP」。後期に衝突安全性能評価試験を受けたのは7車種。前期の4車種と合わせて全11車種を、総合得点の高い順にランキングで紹介する。

2019年06月14日 10:30 掲載

JAFメディアワークス IT Media部 日高 保

側面衝突試験を実際に受けて、運転席側のサイドがつぶれた三菱「エクリプス クロス」。側面衝突試験において11車種中の最高得点を獲得した。2018年度JNCAP後期評価結果発表会にて撮影。

 JNCAPでは、人気車種の安全性について、大別して2項目の評価試験が行われている。事故を未然に防ぐための「予防安全性能」と、実際に事故が発生したときに乗員や歩行者を守る「衝突安全性能」だ。今回は2018年度に試験を受けた11車種(前期4車種+後期7車種)を総合得点によるランキングで紹介すると同時に、衝突安全性能評価試験の様子をNASVA提供の動画で全車種を紹介する。

2018年度は評価方法が新しくなって100点満点に

 2011~2017年度の衝突安全の評価方法は208点満点だったが、2018年度からは100点満点となった。今後、予防安全と統合する計画もあり、それに備えて2018年度は衝突安全がまず100点満点となったのである。

 衝突安全は、大別して3種類の評価試験が行われる。「乗員保護性能」、「歩行者保護性能」、「シートベルトの着用警報装置評価」だ。従来は乗員保護と歩行者保護が100点ずつ、シートベルトが8点の合計208点満点だった。それに対し、2018年度からは評価方法のベースとなる社会損失額の基準が改められ、乗員保護が59点、歩行者保護が37点、シートベルト着用が4点となり、乗員保護に重きが置かれたのである。

 そのほかの変更点としては、搭載用ダミーの変更や、側面衝突試験で側面衝突させる台車の質量が950kgから、現在のクルマの一般的な車重に合わせて1300kgに変更されたことなどがある。

試験内容は大きな変更はなし

 試験内容自体の変更はない。試験内容の詳細は最終ページで紹介した。乗員保護、歩行者保護、シートベルトの着用警報はそれぞれ小数点以下2桁で表されるが、総合得点は小数点以下1桁で表される(小数点以下2桁目は切り捨て)。以下の通りの構成だ。

【乗員保護性能評価:59点満点】
●フルラップ前面衝突試験:0~21点
●オフセット前面衝突試験:0~21点
●側面衝突試験:0~15点
●感電保護性能評価試験(ハイブリッド車やEVのみ実施、点数なし)
●後面衝突頸部保護性能試験:0~2点

【歩行者保護性能評価:37点満点】
●頭部保護性能試験:0~32点
●脚部保護性能試験:0~5点

【シートベルトの着用警報装置評価:4点満点】
●シートベルトの着用警報装置評価:0~4点

フルラップ前面衝突試験を真横から見たところ。3種類の乗員保護性能評価試験では、車内に搭載したダミーが受ける衝撃をセンサーで計測して、人体にかかる衝撃を算出。試験対象車種の安全性能を確かめる。

2018年度に試験を受けた前期4車種+後期7車種一覧

 前期・後期合計11車種は以下の通り。OEM車は含んでいない。「(後)」があるものが、後期の評価試験を受けた車種だ。

【トヨタ】
●カローラスポーツ (後)
●カムリ(OEM車ダイハツ「アルティス」あり)
●クラウン (後)

【ホンダ】
●N-VAN (後)
●オデッセイ
●CR-V (後)

【スズキ】
●クロスビー
●ジムニー (後)

【スバル】
●フォレスター (後)

【ダイハツ】
●ミラ トコット (後)

【三菱】
●エクリプス クロス

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いよいよランキング発表

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