2019年06月06日 16:00 掲載

交通安全・防災 【JNCAP2018】予防安全性能評価試験、前期10車種11グレード+後期11車種、総合得点ランキング


JAFメディアワークス IT Media部 日高 保

予防安全性能評価試験2018年度総合ランキング

 ランキングでは、総合得点の126点満点を感覚的にわかりやすくするため、カッコ内に100点満点に換算した点数も併記した。126点満点の車種は、「予防安全性能評価大賞」が与えられる。点数の横にある「ASV」とは「先進安全自動車」を意味する「Advanced Safety Vehicle」のことで、「+」が多いほどASVとして優秀であることを表す。

●ASV+:総合得点12点以上
●ASV++(ダブルプラス):総合得点46点以上
●ASV+++(トリプルプラス):総合得点86点以上※

※ 2018年度から新設

第1位:アルファード/ヴェルファイア(トヨタ)

合計:126.0点(100点) ASV+++ 予防安全性能評価大賞

対歩行者:65点満点(日中:25点/夜間:45点) 対車両:32点満点 車線逸脱抑制:16点満点
後方視界情報:6点満点 高機能前照灯:5点満点 踏み間違い加速抑制:2点満点

試験に用いられた車種・グレード:アルファード 2.5L S"Cパッケージ"(AYH30W型) ※後期に試験を受けた車種
センサー方式:ミリ波レーダー、カメラ、超音波
予防安全システム名:Toyota Safety Sense

トヨタ アルファード 3代目|toyota alphard 3rd

2015年1月に3代目が登場した、トヨタのミニバンの最上位車種「アルファード/ヴェルファイア」。上画像は、GGH35W型「アルファード Executive Lounge S」にメーカーオプションを設定した1台(試験を受けたグレードとは異なる)。2018年度JNCAP後期評価結果発表会にて撮影。

 「アルファード」と「ヴェルファイア」はフロントのデザインこそ異なるが同一性能の姉妹車。前者がトヨペット店、後者がネッツ店で販売されている。2018年1月にマイナーチェンジを受け、トヨタの第2世代予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」を搭載。トヨタ車で初めて衝突被害軽減ブレーキが夜間の歩行者に対応した。

 また同年10月のマイナーチェンジでは、踏み間違い加速抑制機能「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」を搭載。2018年度JNCAP予防安全で唯一の126点満点を獲得したことで、「予防安全性能評価大賞」を受賞した。

 

第2位:クラウン(トヨタ)

合計:124.5点(98.8点) ASV+++

対歩行者:63.5点(日中:25点満点/夜間:38.5点) 対車両:32点満点 車線逸脱抑制:16点満点
後方視界情報:6点満点 高機能前照灯:5点満点 踏み間違い加速抑制:2点満点

試験に用いられたグレード:2.5L HYBRID RS Advance(AZSH20型) ※後期に試験を受けた車種
センサー方式:ミリ波レーダー、カメラ、超音波
予防安全システム名:Toyota Safety Sense

トヨタ クラウン 15代目|トヨタ クラウン 15th

1955年の初代誕生以来、フラッグシップモデルとしてトヨタを牽引してきた高級セダン「クラウン」。上画像は、現行車種の15代目・GWS224型「クラウン 3.5HV RS Advance」(試験を受けたグレードとは異なる)。2018年度JNCAP後期評価結果発表会にて撮影。

 「クラウン」は、その時代のトヨタの最新技術を搭載することを初代からの伝統としており、2018年6月26日に登場した15代目は車載通信機DCMを全車標準装備。"初代コネクティッドカー"と呼ばれている。予防安全パッケージは、1位の「アルファード/ヴェルファイア」と同様に第2世代「Toyota Safety Sense」を搭載し、衝突被害軽減ブレーキは夜間の歩行者検知にも対応した2車種目となった。試験においては、その夜間の対歩行者の評価試験で満点に1.5点届かず、同門対決で「アルファード/ヴェルファイア」の後塵を拝した。そのほかの項目は満点だ。

 

第3位:カローラ スポーツ(トヨタ)

合計:122.4点(97.1点) ASV+++

対歩行者:65点満点(日中:25点満点/夜間:40点満点) 対車両:32点満点 車線逸脱抑制:16点満点
後方視界情報:6点満点 高機能前照灯:1.4点 踏み間違い加速抑制:2点満点

試験に用いられたグレード:HYBRID G "X"(ZWE211H型)
センサー方式:ミリ波レーダー、カメラ、超音波
予防安全システム名:Toyota Safety Sense

トヨタ カローラ スポーツ|toyota corolla sports

トヨタの普及車として1966年に初代が登場した「カローラ」。上画像は、12代目のスポーツモデルであるZWE211H型「カローラ スポーツ HYBRID G」をベースにメーカーオプションを設定した1台(グレード名は異なるが、試験を受けた車両と型式は同一)。2018年度JNCAP後期評価結果発表会にて撮影。

 2018年度前期の予防安全・総合得点ランキングで1位を獲得したトヨタ「カローラ スポーツ」。今回は同門の「アルファード/ヴェルファイア」、「クラウン」に及ばなかったが、トヨタの"表彰台独占"の一翼を担った。「カローラ スポーツ」は、トヨタの普及車「カローラ」シリーズの最新12代目に属する車種で、2018年6月26日に2位の15代目「クラウン」と同時に発表された。「クラウン」同様に車載通信機DCMを全車に標準装備しており、こちらもまた"初代コネクティッドカー"と呼ばれている(サービス面で差異がある)。

 予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載した3車種目で、夜間の対歩行者被害軽減ブレーキは40点満点を獲得した。ヘッドランプがハイ/ローの「自動切替型」であるため、高機能前照灯の得点は1.4点止まり。126点満点とはならなかったが、それ以外の項目は満点だ。

 

第4位:ノート(日産)

合計:122.3点(97.1点) ASV+++

対歩行者:64.9点(日中:25点満点/夜間:39.9点) 対車両:32点満点 車線逸脱抑制:16点満点
後方視界情報:6点満点 高機能前照灯:1.4点 踏み間違い加速抑制:2点満点

試験に用いられたグレード:e-Power X(HE12型) ※後期に試験を受けた車種
センサー方式:カメラ、超音波
予防安全システム名:Nissan Intelligent Driving

日産 ノート 2代目|nissan note 2nd

2代目・E12型「ノート」。2016年11月に追加設定されたシリーズ型ハイブリッドエンジン「e-Power」を搭載したグレードは、2.5代目ともいうべき別格で、発売後約11か月で10万台を突破。2017年国内販売コンパクトカー部門第1位の獲得に続き、2018年には登録車部門第1位を獲得した。

 現行の2代目「ノート」は2012年9月に登場。同車が予防安全装備を初採用したのは、2013年12月のマイナーチェンジのことだ。衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を採用した「エマージェンシーブレーキ パッケージ」が、一部グレードにメーカーオプション設定された。

 2015年7月のマイナーチェンジでは、衝突被害軽減ブレーキ「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」と車線逸脱警報が全グレードに標準装備に。その後も2017年9月には「インテリジェント クルーズコントロール」と車線逸脱防止支援システム「インテリジェントLI」が採用され、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の性能向上も実施。2018年7月には、「踏み間違い衝突防止アシスト」が「e-Power S」を除く全グレードに標準装備されるなど、段階を踏んで先進安全装備の充実が図られて現在に至る。今回は夜間の歩行者でわずかに0.1点の失点があり、また高機能前照灯もハイ/ロー自動切替型のために1.4点しか取れなかったが、他の項目は満点だ。

 

第4位:フォレスター(スバル)

合計:122.3点(97.1点) ASV+++

対歩行者:61.3点(日中:23.5点/夜間:37.8点) 対車両:32点満点 車線逸脱抑制:16点満点
後方視界情報:6点満点 高機能前照灯:5点満点 踏み間違い加速抑制:2点満点

試験に用いられたグレード:Touring(SK9型)
センサー方式:ステレオカメラ、超音波
予防安全システム名:EyeSight

スバル フォレスター 5代目|subaru forester 5th

「フォレスター」はスバルのクロスオーバーSUVの最上位モデルで、5代目となるSK型は2018年7月に発売を開始した。画像は、SKE型「フォレスター Advance」(試験を受けたグレードとは異なる)。スバル初のハイブリッドエンジン「e-BOXER」を搭載した最上位グレードだ。2018年度前期2位。2018年度JNCAP後期評価結果発表会にて撮影。

 「フォレスター」はスバルが最量販車種として位置づけている、グローバル戦略車種だ。予防安全に関しては、ステレオカメラでお馴染みの「EyeSight」の最新バージョン「EyeSight・ツーリング」を全車標準装備。

 スバル車として初搭載となるのが、乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」。インパネのセンターバイザーにカメラが内蔵されており、ドライバーの顔を認識し、安全運転をサポートする。走行中に一定時間以上目が閉じられていたり、顔の向きが前方から大きく外れていたりすると、警報音や警告表示で注意喚起を行うというものである。対歩行者で昼間・夜間合計で3.7点の減点があったが、それ以外は満点。スバル車では最上位となった。

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