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切手コレクションを誇る
郵政博物館

2017年12月19日 12:01 掲載

 企画展ゾーンでは、2017年12月9日~2018年2月12日の期間「ハンス・クリスチャン・アンデルセン展ーいつもそばにアンデルセンがいたー」が開催中だ。

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企画展ゾーンのアンデルセン展。1843年にデザインされた郵便外務員の制服・茜色のフロックコート(左)や、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルがアンデルセンの切り絵をモチーフにしたリトグラフ版画「ハンス・クリスチャン・アンデルセンの切り絵」1987年(右)など幅広いジャンルの作品が展示されている。

切り絵の名手だったアンデルセン

 「人魚姫」や「裸の王様」などの作品で有名なアンデルセン(1805~1875)は童話作家だけでなく、切り絵の名手でもあったという。展示では、作家の童話作家以外の顔や作品、生涯などを紹介するとともに、郵便配達員の制服やポストといったアンデルセンの時代の郵便事情や、明治時代に日本とデンマークをつないだ電信の資料などが紹介されている。

 アンデルセンは生前から作品が認められた人気作家だった。子どもの頃から空想好きだった彼は、グリム兄弟のように童話を民話から掘り起こすのではなく、自ら創作した。子どもにお話を聞かせながら切り絵を披露することを彼は好んだそうだが、子どもに直接話かけるような親しみのある読み聞かせスタイルが、絵本作家としての成功の秘訣であったのかもしれない。

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アンデルセンの切り絵「花輪を掲げる4人の少女」1850年代。ハンス・クリスチャン・アンデルセン博物館所蔵。

 また、アンデルセンは旅好きで、1年のほとんどを旅行をして過ごしていたという。それだけに紀行文や異国の地を舞台にした小説、旅にちなんだ童話など旅を題材にした作品が数多く残っており、旅先から多くの手紙もしたためた。
 彼の旅のほとんどは、当時最も速い移動手段であった郵便馬車を使ってのものだった。当時の交通や郵便事情とアンデルセンの作品の間には密接な関係があったことが展示を通して伝わってくる。

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アンデルセンの時代の郵便ポスト。デンマークでは1860年代からポストの様式が統一され、赤く塗られるようになった。手紙魔のアンデルセンはこのポストからたくさんの手紙を投稿したことだろう。

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