次世代技術 自慢は時速483kmの最高速度! ケーニグセグの新型モデル「イェスコ」が速すぎる。

スウェーデンの自動車メーカー、ケーニグセグは3月5日、スイスで開催されたジュネーブ・モーターショーで新型ハイパーカー「イェスコ(Jesko)」を初披露した。ようこそ、時速480kmオーバーの世界へ。

2019年03月20日 01:55 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

車名の「イェスコ(Jesko)」は、創業者兼CEOのクリスティアン・フォン・ケーニグセグの父の名前、イェスコ・フォン・ケーニグセグに由来する。

北欧の直線番長

 2017年11月、「アゲーラRS」で世界最高速度447km/hを記録したスウェーデンの自動車メーカー、ケーニグセグが再び超弩級のハイパーカーを引っさげて、ジュネーブ・モーターショーのステージに帰ってきた。

 ニューモデルの名は「イェスコ(Jesko)」。驚くべきは、やはり驚愕のスペックの数々だ。最高出力はE85バイオ燃料を使用することで1600psを発揮。最大ダウンフォースも1000kgと、もはやレーシングカーの域。極めつけは最高速度で、先代アゲーラRSを遥かに上回る483km/h(300mph)を叩き出すという。

 イェスコがミッドに積むパワーユニットは、アゲーラRSも搭載したケーニグセグ製の5リッターV8ツインターボ・エンジンで、今回大幅なアップデートを遂げている。通常のガソリン(オクタン価95の無鉛)でも1280psという大パワーで、最大トルクは1500Nmを発揮する。最大回転数も8500rpmと、5リッターエンジンとは思えない高回転っぷりだ。

9段光速伝送

 注目は自社開発という最新の9段マルチクラッチトランスミッションで、同社ではこれを「ケーニグセグ・ライト・スピード・トランスミッション(LST)」と呼んでいる。最大の特徴は"段飛ばし"変速ができることだ。

 例えばドライバーが7速から4速へのシフトチェンジを望む場合、デュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)では6速、5速、4速と一方向にしかシフトダウンできないのに対し、LSTでは6速、5速を迂回し、7速から4速へとダイレクトに繋ぐことができる。当然シフトアップ時も可能だ。

 これを実現させたのが、「ウルティメイト・パワー・オン・デマンド(UPOD)」と呼ばれる最新の電子制御テクノロジー。ギアがいかなるポジションにいようとも、車速とエンジン回転数から判断し、LSTに最適なギアを接続するよう指示出しするという。DCTのようにギアとギアの同期を待つ必要がないため、変速に要する時間は限りなくゼロに近いという。しかも重量はわずか90kgしかなく、DCTと比べても遥かに軽量でコンパクトに仕上がった、と同社は胸を張る。

完売御礼

 大型のウイングにディフューザーなど、空力パーツをこれでもかとまとい、一見して只者ではないオーラを放つイェスコだが、もちろん公道走行が可能なクルマだ。価格は3億円オーバー。わずか125台が限定生産され、すでに売約済だ。

こちらは2017年11月にアゲーラRSが記録した、世界最高速度447km/hのオンボード動画。