次世代技術 未来のクルマは道路を照らす!? ジャガーランドローバーの自律走行車がオモシロイ!

ジャガーランドローバーは1月24日、自律走行車の動きを可視化する新システムを開発した。なぜそんなシステムが必要なのか? それは人とクルマの信頼関係にある。

2019年02月05日 16:17 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

クルマの動きを可視化する

 近い将来、人とクルマの付き合い方はどのように変化していくだろうか。ジャガーランドローバーが今回発表した新システムは、来たるべき自律走行車の未来を予感させる、新しいコミュニケーション・ツールである。

 例えば今、自分が横断歩道の前に立っているとする。信号機がある横断歩道ならば、人が運転するクルマでも自律走行車でも信号が赤になれば、きっと止まってくれるはずだ。

 だが信号機がない場所ではどうだろう? 人が運転するクルマの場合、止まってくれないことも多いが、表情やジェスチャーなどで互いに意思表示をすることは可能だ。一方、自律走行車の場合、クルマがこちらを認識していたとしても、そのクルマが次にどう動こうとしているのか歩行者側が読み取ることは難しい。

試験はAurrigo社製の自律走行車を使って、街路を想定したセットの中で行われた。

 そこで、ジャガーランドローバーが今回開発した新システムの出番となる。これはクルマの動きを可視化できるようにしたもので、「進む、止まる、曲がる」といった挙動を車両前方の道路に投影し、他の道路利用者に伝えることができる。

 クルマがブレーキをかけると車両前方に表示されるバーの感覚は狭まり、逆に加速すると広がる。またクルマが右に曲がろうとすれば、線が扇形に右に広がり進行方向を示す、といった具合だ。

「歩行者は、どの程度の情報を共有できれば自律走行車を信頼できるようになるのか、それが今回のテストの目的でした。あらゆる新技術がそうであるように、それが"信頼できるもの"となるまでに人間はいくつも学ばなければなりません。つまり自律走行車に関しても、歩行者は安全に道路を横断することができるという"確信"が必要なのです」と同社でフィーチャー・モビリティ・リサーチ・マネージャを務めるピーター・ベネットは語る。

 ジャガーランドローバーの調査によれば、41%ものドライバーと歩行者が自律走行車との共存を心配しているのだという。自律走行車の実用化にはこの不安を取り除く必要がある、というわけだ。

アイコンタクトでクルマとコミュニケーション

 ところでジャガーランドローバーには、前述の自律走行車とは別の、とってもキュートな自律走行車がある。それが2018年8月に発表した「ヴァーチャルアイズ」だ。

 こちらも、いかにして人とクルマのコミュニケーションを円滑に取るか、をテーマに開発された一例で、アイコンタクトで人の動きを認識する。車両前方は、まさに顔そのもの(!)で、動画を見ていただければよく分かるが、歩行者を見つけ眼と眼が合うと、グリーンのライトがレッドに変わり歩行者に通知。回避行動を取る。

 自律走行車はいま様々なメーカーが研究開発にしのぎを削っているが、無機質になりがちなデジタル世界だからこそ、これぐらい愛嬌たっぷりのクルマができても良いかもしれない。