ニュース・プラス 四十代おじさんのトレンド自慢は、二十代女子にどこまで迫れるのか?

二十代女子のトレンドに、四十代おじさんはどこまで着いていけるのか? 20歳前後のaround20が選んだランキングの中に出てくるトレンドの中に、おじさん世代が着いていけるネタはあるのか? SHIBUYA109でショッピング中の女子から集計したアンケートをベースに検証。そこでキーになったモノとは?

2018年11月19日 14:56 掲載

JAFメディアワークス IT Media部 大坂 晃典

 株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.』が、around20(二十歳前後)と定義する女性を対象に2018年のトレンド調査を実施。エンタメコンテンツの他、ドラマ・番組、カフェ・グルメ、ファッションなどのジャンル別にランキング形式で発表されている。そんな二十代女子のトレンドに、四十代のおじさんはついて行けるのだろうか。どこかに切り口はないか探ってみた。

エンタメコンテンツ3位の「TikTok」って何?

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上のグラフはaround20が話題にしていたエンタメコンテンツのランキング。「Instagram」や「Youtube」など、おじさんでも馴染みのあるモノが並ぶ中、異彩を放っているのが赤枠で囲んだ3位の「TikTok」。
出典元:SHIBUYA109 lab.

 まずはこのグラフをご覧いただきたい。2018年のaround20の話題の中心であったエンタメコンテンツの1位は「Instagramの投稿」(59.5%)。これは「インスタ映え」などの流行語にもなっていて、馴染みがある。インスタ女王と言われている渡辺直美だって、世代を問わず知名度がある。次いで2位には「Youtuberの動画」(43.8%)がランクイン。流行のYoutuberが誰かは知らなくてもYoutubeで人気になってる人物を指していることも想像できる。しかし3位となっている「TikTok(ティックトック)の投稿」(43.0%)。これはちょっとチェックしておく必要があるのではないだろうか。

 TikTokは今、若い世代を中心に流行しているショート音楽動画コミュニティ。シェアするのは「曲に合わせてダンスしている動画」という点が、他の動画コミュニティとは異なる大きな特徴だ。最近ではテレビCMでも目にする機会が多く、認知度もグングンと上昇中。2018年6月に全世界でアクティブユーザーが1億5000万人に達し、推定ダウンロード数は4580万回にも上っている。国内でもアイドルやタレントが曲に合わせてダンスする動画を次々と投稿していることからも注目されている。

 2か月ほど前、筆者もTikTokのブームを知りアプリをダウンロードした。まずは実際にアプリを使って「TikTokとは何ぞや?」というところから知ろうと試みた。TikTokもFacebookやInstagram同様、SNSツールであり、投稿した動画をシェアすることでたくさんの人と繋がるというのが主な楽しみ方だ。

 しかし、投稿された動画で目に付くのは、キュートな女の子が曲にあわせて踊っているものが大半。時々イケメン男子のダンスなども目にするが、やっぱり様になるのは女の子だ。TikTokは確かにエンタメコンテンツとして魅力的だが、ダンスすらできないおじさんが参加するのはハードルが高いかも? 無理に背伸びしてできないダンスを投稿するより、馴染みのあるインスタやYoutubeでエンタメ情報をしっかりキャッチアップしておく方が、正しいおじさんのあり方ではなかろうか。それだけでも、エンタメの話題には十分ついて行けるはず。冷静に考えてみると「TikTokを知っている」というだけで十分イケているおじさんな気がしてきた。

カフェ・グルメ部門は「チーズドック」と「タピオカ」が同率1位!

 次にカフェ・グルメ部門でのランキング、第1位に注目してみたい。なんと「チーズドック」と「タピオカ」が同率1位という結果が。さらに2位も韓国屋台で人気のチーズタッカルビという、おじさんにうれしいランキングになっている。屋台メニューなら、おじさんの得意分野。背伸びせずに話題に乗れそうではないか!

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同率1位に燦然と輝く「チーズドック」と「タピオカ」の文字!

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今や定番! 人気のタピオカドリンク(左)と、東京・新大久保を中心に大ブレイク中のチーズドック。念のため付け加えておくが、写真のモデルは筆者ではない。

 チーズドックは、おじさん世代が昭和の時代から慣れ親しんでいる、あのアメリカンドックの進化系。韓国風にアレンジされたもので、国内では新大久保を中心にブームになっている。

 チーズドックの特徴は2つ。まずは、上の写真のように、中に長~く伸びるチーズが入っていること。もうひとつの特徴は、トッピング類がたっぷり用意されていることだ。お店の前には、チーズドックに付けて食べるためのソースやパウダーの種類が豊富に並んでいる。ケチャップにハニーマスタード、チリソースやチェダーチーズなどの多彩なソース類はもちろんのこと、ガーリックパウダーにチーズパウダー、そしてハニーバターパウダーといったパウダー類まで常備。これらをたっぷりかけて楽しめるのが醍醐味となっている。

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たくさんのソースやパウダーをトッピングできるのもチーズドックの醍醐味。あるお店のオススメはなんと「全種類をかける」。その味はぜひ実際に足を運んで体感してみてほしい。

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今、新大久保の路面店ではどこもチーズドックが大ブレイク中。人気店には、平日でもかなりの行列ができるほどになっている。

 というわけで、筆者もさっそく新大久保へ足を運んでチーズドックをゲット。すかさずスマホで写真を撮り、その勢いでInstagramに公開! TikTok動画はドン引きされてもチーズドックの写真なら、スマホで撮って自慢しようが、InstagramにUPしようが、なんの引け目を感じることもなく二十代女子からの共感を得られるはず。やっぱりティックトックよりチーズドックだ!

 さらにありがたいことに、チーズドックのお供には、同率1位のタピオカ入りドリンクがピッタリ。おじさんがチーズドック片手に、ちょっと太めのストローでタピオカ入りドリンクを飲んでいたとしても、決してみっともない絵にはならないはずだ。話題にする際には「最近、環境問題でプラスチック製のストローを紙製に変更する動きがあるんだよね」など、嫌味のない程度の社会派コメントを挟み込めばバッチリ! 同じ話題でも十分に大人のトークができるはずだ。

 2位の「チーズタッカルビ」は、鶏肉のぶつ切りと野菜を甘辛いタレで炒め、チーズをたっぷり載せたもの。これも「インスタ映え」することからブレイクしたと言われている。こちらも気取ったりカッコつけて食べるメニューではないので、おじさんでもビール片手に堪能することができるぞ!

 以上の結果から、人気の食べ物は、おじさん世代が二十代女子のトレンドについて行くために、かなり入りやすい切り口だと言える。チーズドックとタピオカ、そして屋台のチーズタッカルビ。とりあえず、これだけ押さえておけば、話題の切り口としては十分ではないだろうか。

 というわけで、新入社員の女子や自分の娘と話が合わないと感じているおじさんは、次の週末にでも新大久保に足を運んでみてはいかがだろうか。


調査の概要
調査方法:SHIBUYA109(東京都・渋谷区)館内でのアンケート
調査/「SHIBUYA109ガールズ調査」
調査期間:2018年10月
調査対象:SHIBUYA109(東京都・渋谷区)来館者/15歳~24歳女性
有効回答数:N=121
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)