ニュース・プラス 建築家・妹島和世氏らがデザイン! 西武鉄道が新型特急001系「Laview(ラビュー)」を発表

2018年11月12日 14:43 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

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 西武鉄道は10月29日、同社の新たなフラグシップトレインとなる新型特急車両「001系」を発表。その完成車両を披露した。

 新型は「いままでにみたことのない新しい車両」をテーマに開発。基本デザインは、建築界のノーベル賞とも謳われる「プリツカー賞」を受賞した世界的な建築家の妹島和世氏が担当し、日立製作所とともに約3年の期間を要してつくり上げた。

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建築家/妹島和世。1956年茨城県生まれ。1981年に伊東豊雄建築設計事務所に入る。1987年に独立し妹島和世建築設計事務所を設立。平成7年に西沢立衛と「SANAA」を設立。2010年に「建築界のノーベル賞」とも謳われるプリツカー賞を、故ザハ・ハディド氏(2004年に受賞)に次ぐ史上2人目の女性として受賞。代表作として「金沢21世紀美術館(SANAA)」「すみだ北斎美術館」などがある。

 妹島氏が掲げたコンセプトは、「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を想像し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」という3つ。

 001系の最大の特徴は、大きくラウンドし球面形状となった車両先頭部分のユニークな造形で、国内の列車では初となる曲線半径1500mmの3次元曲面ガラスを大胆に採用する。また客室窓には沿線の景色を大パノラマで楽しめるようにと、縦1350mm×横1580mmの大型窓ガラスも配置した。

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 この列車の愛称は「Laview(ラビュー)」。「L」はラグジュアリーとリビングの意味を、「a」は矢(arrow)のような速達性としての意味を、そして「view」には大きな窓の移りゆく眺望という意味が込められている。

「西武鉄道の新しい顔として、また都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急として、多くの人に電車での旅を楽しんでいただきたいという思いを込めました」と広報担当者は語ってくれた。

 特徴的な外観に目が行きがちなLaviewだが、もちろん客室にも抜かりはない。座席シートや床面などのテキスタイルには「すみだ北斎美術館」を手掛けたデザイナーの安藤陽子氏、車内の照明デザインには東京国立博物館やDior表参道などを手掛けた照明家として知られる豊久将三氏がそれぞれ担当。さらにデザインコーディネーションとグラフィックデザインには建築家の棚瀬純孝氏と、豪華メンバーを起用した。

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 Laviewの客室には温かな黄色を基調とした座席シートが並び、これまでの特急列車にはなかったソファーのようなシートデザインを採用。天井からの間接照明が柔らかい光を放ち、落ち着きと安心感を与えてくれるという。Wi-Fiはもちろん、電源コンセントを各座席に配置し、ビジネスシーンにも対応する。

 この新型001系は、2019年3月から池袋線・秩父線にて営業運転の開始を予定する。西武鉄道では2020年度以降、池袋線を走る特急を「Laview」、新宿線を走る特急を「レッドアロー」として運行していく方針だ。

 西武鉄道にとって25年ぶりとなる新型特急の誕生に、今から期待せずにはいられない。来年の春はLaviewに乗って、ちちんぶいぶい秩父♪

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