2018年11月03日 00:05 掲載

ニュース・プラス EVの活用でオフィスビルの電力コスト削減を目指す取り組みが始まる


JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一

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今回の検証イメージ。日産プレスリリースより抜粋

 NTT西日本とNTTスマイルエナジー、日産は10月30日、協業してEVを活用したV2BによるオフィスビルのエネルギーとCO2を削減する取り組みを試行すると発表した。

 V2Bとは何か。「vehicle to building」の略で自動車とビルの間で電力を相互供給する技術やシステムの略称だ。車とビルの間で電力を融通し合うためには、このV2Bをうまく制御する必要がある。

 今回NTT西日本の山口支店を使い、V2Bを実際に動かすことでその有効性を検証する。方法は、同山口支店に日産「リーフ」を3台、V2Bシステムを3台設置する。このビルには出力16.5kWの太陽光発電を搭載。太陽光で発電した電気を、ビル内電力の自家消費に充てるとともに、その発電量やEVの使用状況、電力の使用量のそれぞれの状況によって、EVや定置型電池を充放電する。最適にV2Bを制御するために、ICT(AI等)を使いクラウドから遠隔制御する。

 この結果、EV3台で年間のエネルギーコストを従来の9%減となる125万円、CO2排出量が4%減になると想定する。これを仮にEVを100台に増やした場合、エネルギーコストを35%減、CO2排出量を20%減にまで持っていくことができると試算する。検証期間は12月1日から3月31日。日産の役割は「リーフのバッテリー残量や走行データ等の提供や収集、分析を行う」としている。

 検証内容は、環境推進に取り組む自治体や企業と意見交換を行って、見直しをしながら進めるという。この結果を踏まえて2019年末にはサービス化に漕ぎ着けたい考えだ。

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