2018年06月19日 15:00 掲載

ニュース・プラス 【JNCAP2017】
衝突安全・前期後期全15台の得点は? 歴代2位の高得点車も登場!


2017年衝突安全・まずは上位2台から!

 総合得点が208点満点であることから、感覚的にわかりやすくするために100点満点に換算した点数も併記した。3項目の合計が総合得点よりも少ないのは、歩行者保護の一部の試験が2016年度から変更になり、総合得点を計算する際に補正されている関係。

 また総合評価は5つ★が最高で、そのクルマは「ファイブスター賞」が授与される。

 そしてマークには、【SCAあり】、【感電なし】、【ASV++】、【ASV+】の4種類がある。それぞれ衝突試験とは別に行われた試験で評価されたものを表している。

 【SCAあり】は、乗員保護の側面衝突試験においてサイド・カーテン・エアバッグの評価を実施したことを表す。【感電なし】は、ハイブリッドカーやEVに行われる試験で、衝突後に感電保護性能評価試験を実施して評価基準に適合した車種。そして【ASV++】もしくは【ASV+】は、予防安全で好成績を収めたことを意味する。予防安全79点満点中の12点以上で【ASV+】、46点以上で【ASV++】だ。

 今回は対象車の画像は、すべてNASVAから提供を受けた実際の衝突試験のもの。激しい衝突シーンばかりなので、心してご覧いただきたい。

1位:CX-8(マツダ)New!
総合得点:193.9点(93.2点)

総合評価:★★★★★(ファイブスター)

歩行者保護:90.23 乗員保護:96.67 シートベルト着用:4.00
OKマーク:【SCAあり】【ASV++】

試験を受けたグレード:XD PROACTIVE ※後期

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フルラップ前面衝突試験を受けるマツダ「CX-8」。「CX-8」は17年12月14日に発売された、マツダの最新のクロスオーバーSUVで、「CX」シリーズ中で最も大型である。後期初登場で、歩行者保護性能90点超えは全15車種中で「CX-8」だけ。それが成績全体にも貢献し、17年の衝突安全ランキングで第1位となった。現在、乗員保護性能で90点台の車種は増えているが、一方で歩行者保護性能が90点台の車種はまだまだ少ない。上位を狙うためには、歩行者保護にも力を入れてクルマを開発する必要がある。合計で190点を超え、2011年からの同一試験内容を受けた全96車種中で2位にランクインした。画像提供:NASVA

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「CX-8」の頭部保護性能試験の様子。接触事故で車体にに乗り上げてしまった歩行者の頭部が、ボンネットやフロントウィンドウに打ちつけられることを想定した評価試験。試験では、車体前部上面の、頭部を打ち付ける可能性がある複数の部位に対して、頭部インパクタを時速40km(自動車の衝突速度だと時速50kmに相当)で発射。衝突時の衝撃を計測し、頭部に与える傷害値を算出。頭部の傷害の程度を5段階で評価するようになっている。「CX-8」はボンネット後端を持ち上げ、頭部が打ちつけられた時に変形して衝撃を緩和できるようにした「アクティブボンネット」を採用。また、フロントウィンドウへの衝突も考慮し、ガラスの支持部が潰れることで衝撃を吸収する構造となっている。「アクティブボンネット」はマツダだけではなく、トヨタやホンダでも同様の機構を採用した車種がある。画像提供:NASVA

 

2位:CX-5(マツダ)
総合得点:187.3点(90.0点)

総合評価:★★★★★

歩行者保護:81.12 乗員保護:95.45 シートベルト着用:4.0
OKマーク:【SCAあり】【ASV++】

試験を受けたグレード:XD PROACTIVE ※前期

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第2位に入ったのもマツダのクロスオーバーSUVで、17年2月に発売されたミドルクラスの「CX-5」だ。前期の1位だった。画像は、「CX-5」がオフセット前面衝突試験を受けたところ。同試験は対向車との衝突を回避しようとしたが間に合わず、対向車に時速55kmで衝突したことを模擬している。衝突したポイントが運転席側に偏っているため、車体後部が大きく左側に振られるのがこの試験の特徴。「アクティブボンネット」は備えていないが、「CX-8」と同等の頭部保護および脚部保護機構を備える。画像提供:NASVA

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「CX-5」の脚部保護性能試験の様子。脚部インパクタ(赤い縦長の物体)をバンパーに時速40kmで衝突させ、内部に搭載されたセンサーで衝撃を計測。ヒザやスネの傷害値を計測し、脚部の傷害の程度を5段階で評価する(2015年までは4段階評価だった)。「CX-5」も「CX-8」も、フロントバンパー内部にはヒザの高さの辺りに「EAフォーム」、スネ・ふくらはぎの高さの辺りに「ロアスティフナ」というフレームを備えており、歩行者のヒザが横方向に折れ曲がらないよう工夫されている。また「CX-5」も、歩行者の頭部保護のため、頭部をフロントウィンドウにぶつけた際に衝撃を逃がすため、ガラス下端の支持部が潰れる構造が採用されている。画像提供:NASVA

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続いて3~5位!

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