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60年代から90年代まで!
911大盛りのドイツ車編1

2017年09月12日 16:11 掲載

1970年代の「911」は3台

 70年代といっても、1974年までは初代の「タイプ901」が生産され、1974年にモデルチェンジして2代目の「タイプ930」が登場する(「タイプ930」は1989年まで生産された)。今回は「タイプ901」のみが集合していた。

 ただし、同じ「タイプ901」でも年式が異なると外見も若干の変更が見られ、そうした細部を比較してみるのもひとつの楽しみ方だ。

911S(初代・タイプ901:1972年式)

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THE GARAGE WORKSが出展した4台の「911」の1台。1972年式の「911S」。前ページの2台の「911S」とは数年の差しかないが、細かくデザインの変更などが行われている。なお、この「911S」は5本スポークのホイールを装着していない。

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同じ初代「タイプ901」の「911S」でも、1968年(前期)式や1969年式からリアのデザインが変更されているのがわかりやすい。より曲線が強調されたデザインとなった。

911T(初代・タイプ901:1970年式)

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THE GARAGE WORKSは、1970年式「911T」のオレンジとシルバーの2台を出展した。「911T」の「T」はツーリングを表し、1968年にエントリーモデルとして設定された。

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THE GARAGE WORKSのシルバーの1970年式「911T」。ポルシェは1968年に「911T」をベースに、パワーを抑えたエンジンと4速MTを搭載したさらにエントリー向けのグレードも設定し、「911L」とする。そして「911L」は1969年にエンジンを2Lから2.2Lに変更し、その際に「911E」と改称することになる。

911 カレラRS 2.7(初代・タイプ901:1974年式)

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ショップナインプロダクションも4台のポルシェを出展。「911 カレラRS 2.7」は1972~73年に生産されたことから、通称「ナナサン・カレラ」といわれる。なお「1974年式」とあるのは、おそらく日本に輸入されて登録された年と思われる。また同車はカレラの名がつく「911」の最初のモデル。2.7はエンジンの排気量を示し、最高出力210psを絞り出した。

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「911」の長い歴史の中で「カレラ」の名の使われ方は変化していくのだが、この時代はレース用モデルに使われていた。RSはドイツ語の「Renn Sport(レン・シュポルト)」の略語で、意味はレーシング・スポーツ。レース用であることを強調していることからわかるように、同車はレースのホモロゲーション(一定台数以上を生産して、レース参戦のための条件を満たすこと)の獲得を目的として限定生産されたモデルである。

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