ニュース・プラス キャンピングカー王国ドイツ。
その歴史と文化を、
ワーゲンバスとともに探ってみた!

2017年04月26日 15:37 掲載

 夏に向けてキャンピングシーズンの到来。キャンプといえば、最近は日本でもキャンピングカーの人気が高まっているが、ドイツでは戦後にブームが訪れて以来の人気者で、今も若者からシニアまで広く親しまれている。では、ドイツはどのようにキャンピングカー王国となっていったのか。時代背景と、それを取り巻く文化について探ってみた。


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フォルクスワーゲン ウエストファリア キャンパー。1951年にドイツ国民のキャンプへの憧れを強烈に刺激したモデルだ。

 戦後のドイツ経済成長の立て役者といえば、経済大臣ルートヴィッヒ・エアハルトの名が挙げられる。しかし、フォルクスワーゲンのキャンピングカー「ワーゲンバス」なしには、奇跡的な復興は成し遂げられなかった。このことを否定するドイツ人はいないだろう。

ワーゲンバス(日本)=ブリ(ドイツ)

 日本での通称は「ワーゲンバス」、ドイツ語では「がっしりした」を意味する「ブリ(Bulli)」とは、フォルクスワーゲン社の車種「T1」に端に発する、バン、ワゴン、キャンピングカーの愛称である。名前のごとく、丸みを帯びた四角いどっしりとしたボディに、カラフルなペイントが施された斬新なデザインは、たちまちに国民の目を虜にした。

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1949年に誕生した最初のモデルT1 。フロントには、フォルクスワーゲン(Voklswagen)社のロゴマークVWが。

 ワーゲンバスのデザインは、フォルクスワーゲンの先行モデル「ビートル」から考案された。フロントからサイドに流れる流線型のラインに、ビートルの形跡を見ることができる。

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広い荷室を考慮して生み出された実用車T1

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パトカーから美容室まで!?