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「Ever Drive」は、
高齢ドライバー事故を減らせるか?

2017年02月27日 18:02 掲載

認知症の可能性は早い段階から簡単にチェックできる!

 説明会では、NPO法人高齢者安全運転支援研究会の岩越和紀理事長による「運転の老いと向き合う 徘徊運転とペダルの踏み間違い事故」と題した講演も行われた。

 現在70歳という岩越氏自身は団塊の世代のトップバッターで、今後、団塊の世代が70代に突入していくことによる、高齢ドライバーの増加、ひいては高齢ドライバーによる事故の増加を懸念している。

 今回の講演ではさまざまなデータが示され、高齢ドライバーの事故を防ぐためのさらなる対策が必要であることが訴えられた。なかでも興味深かったのは、同NPO法人の理事を務め、日本認知症予防学会理事長である鳥取大学医学部浦上克哉教授が考案した、「運転時認知障害早期発見リスト30」である。

 同リストは、浦上教授がこれまでの認知症治療の臨床試験に加え、同NPO法人が軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)者を対象に行った実験結果から、MCIの一部として運転時に現れやすい事象をまとめたものだ。記憶、視空間認知機能、見当識、判断力などの軽微な障害を見つける設問となっている。

埼玉県警が同リストでアンケートを採った結果

 埼玉県警察が同リストをホームページに掲載したところ、身に覚えのある内容として多かったのは以下の5つの設問であった。

1位:以前ほどクルマの汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。
2位:好きだったドライブに行く回数が減った。
3位:クルマのキーや免許証などを探し回ることがある。
4位:高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。
5位:スーパーなどの駐車場で自分のクルマを止めた位置がわからなくなることがある。

 あなたは、この5つの中にすでに当てはまる項目はないだろうか? 万が一、5つとも当てはまるという場合は、浦上克哉教授監修でより手軽に試すことができる「運転時認知障害早期発見プログラム」(JAFメディアワークスのサイトにリンク)で、まずはチェックしてほしい。同プログラムで結果が芳しくない場合は、前述の30問のリストも続けて試すことができるようになっている(30問のリストのみ見たい場合はこちらから(前期NPOのサイトにリンク))。

 もしチェックで問題がなかった場合も、月に1回程度は定期的にチェックしたい。認知機能の低下はいつ始まるか分からない。

2017年2月27日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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