2017年01月11日 10:34 掲載

ニュース・プラス NASAの宇宙探査用技術がベース!
事故現場などもスムーズに通過可能な
日産がCESで発表した自動運転技術


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「リーフ」をベースにした、「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」の実験車両。

 日産は1月6日、世界最大の家電見本市CES2017(1/5~8、米ネバダ州ラス・ベガスで開催)において、会長兼最高経営責任者のカルロス・ゴーン氏による基調講演を実施し、「ニッサン・インテリジェント・モビリティ(NIM)」の活動における成果を発表した。

 同社は「ゼロ・エミッション(排出ゼロ)」および「ゼロ・フェイタリティ(交通事故死者ゼロ)」の達成を最終目標として掲げており、NIMを通じてその達成を目指していくとしている。

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日産・会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏(左側)。

 NIMは、具体的にはクルマがエネルギーをどのように使い、どのように走り、そして社会とどのようにつながっていくのかというコンセプト。「ニッサン・インテリジェント・ドライビング(NID)」、「ニッサン・インテリジェント・パワー(NIP)」、「ニッサン・インテリジェント・インテグレーション(NII)」の3つの領域から構成される。

今回は自動運転の新技術や予定中の実証実験など5つを発表

 そして今回、具体的に発表された内容が、以下の5点だ。

 ひとつ目は、NASAの技術をベースに同社が開発した、「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」について。より多くの自動運転車が、事故現場などに遭遇してもスムーズに走行するためのAIと人が協働する仕組みだ。同社は、これを「究極のNII」と位置づける。

 ふたつ目は、同社の電気自動車「リーフ」の次期モデルに、同社の自動運転技術「プロパイロット」を搭載するというもの。こちらは、「NIPの次の1章」としている。

 3つ目は、「NIDの今後」として、自動運転車(無人運転)の開発を目的とした実証実験を、日本の国家戦略特区においてDeNAと共に2017年中に実施し、自動運転技術の開発を集中的に取り組んでいくというもの。

 4つ目は「NIDのイノベーション」ということで、ルノー・日産アライアンスが、マイクロソフトとの提携に基づき、先進的なコネクテッド・カーの開発と実用化を加速させるとした。

 5つ目は、NIM全般にかかわることとして、自動運転、電気自動車、モビリティ・サービスの普及を支援するため、自動車メーカーとしては初めて、ロックフェラー財団が手がける「100レジリエンス都市プロジェクト」のパートナーになるということを発表した。

 この5点の内、今回はSAMについて詳しく紹介する。

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事故現場に遭遇した時自動運転車はどうする?