ニュース・プラス 巨大隕石の落下で多数の生物が絶滅。
2億1500万年前の大カタストロフの証拠を、
熊本大学などが発見

2016年07月22日 14:54 掲載

2億年前の隕石は最大で8km弱もあった可能性が

 そうした中、2012年になって九州大学、熊本大学、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の共同研究チームにより、地球環境に大打撃を与えられるサイズを持った小惑星であった直接的な証拠が、岐阜県坂祝(さかほぎ)町の木曽川沿いや、大分県津久見市江ノ浦の地層から発見された(この発表は2013年になってから行われた)。

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2億年前の巨大隕石の落下で形成された証拠の粘土岩が発見された地域。熊本大学のリリースより抜粋。

 マクガニアンの小惑星はチュクシュルーブのものより小型と推定されているが、それでも直径が最小で3.3km、最大だと7.8kmになる計算だという。重さは最大で5000億トンに及ぶ。

 東京都庁舎は地上部12万トン、地下部20万トンということで、32万トン(大成建設のWebサイトより)。つまり、最大で東京都庁舎156万2500棟分が塊となって一気に降ってきたというわけだ。

 これだけのものが宇宙から音速の何倍もの速度で降ってきたら、十二分に、地球環境と生物に大きな打撃を与えられるだろう。このように、隕石がどれだけ巨大だったかということを、つまりは破壊力を持っていたかということを、日本の共同研究チームが明らかにしたのである。

 ちなみに、2013年にロシアに落下し、多数のけが人や建物の被害を出した「チェリャビンスク隕石」は、推定で直径がたったの17m、重さ1万トンである。あれは天体スケールで見た場合、「かわいい」レベルなのだ。

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ロシアに墜落したチェリャビンスク隕石をとらえた写真。(c) Marat Ahmetvaleev

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研究が続けられて新たな発見が!