2016年07月19日 10:55 掲載

ニュース・プラス 次世代「SKYACTIV」は「GVC」から。
人馬一体の走りを目指す!


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左が今回発表された技術「GVC」が作動している最中のGのかかり方をイメージしたもので、右は従来のもの。

 マツダは7月14日、次世代型の車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」(スカイアクティブ-ビークル ダイナミクス:S-VD)を発表。その第1弾として「G-Vectoring Control」(G-ベクタリング コントロール:GVC)を開発し、同日より発売するビッグマイナーチェンジを行った新型「アクセラ」に搭載したことも併せて発表した。

 先進技術のみが注目される中、それを有効に機能させるには、エンジン、トランスミッション、ボディー、シャシーなど、クルマを構成する基本パーツの性能を底上げすることこそ重要であるとして、同社が日々研究開発を進めているのが、「SKYACTIV TECHNOLOGY」である。

 今回のS-VDは、これまで開発されてきた個々のSKYACTIV技術を統合的に制御することで、同社が目指す「人馬一体」の走行性能を高める、次世代型の車両運動制御技術の総称だ。

4輪への接地荷重を最適化してくれる!

 今回のGVCは、「エンジンでシャシー性能を高める」という発想と、人間中心の開発哲学に基づいて研究開発が進められてきた点が特徴だ。具体的には、ステアリング操作に応じて、エンジンの駆動トルクを変化させる技術となっている。

 これはどういうことかというと、クルマがコーナリングすると横方向と前後方向の加速度(G)が発生するわけだが、他社も含めてこれまでの技術ではそれらの制御は別個に行われていた。しかし、GVCではそれらを統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化するのである。

 街中では低速の上、あまり複雑なカーブが連続するようなことも少ないので実感しにくいかも知れないが、同乗者が不快に感じないような、またタイヤにも優しいスムーズな運転には接地荷重のコントロールが重要であり、それを行うにはそれなりのドライビングテクニックを必要とする。

 GVCは、その最適化を行ってくれるというわけで、テクニックがそれほどなくても、ドライバーがそれだけクルマをスムーズに走らせられるようになることを意味する。

 進入速度とステアリングの舵角などを間違えて、よくコーナリングの途中で修正操作を小刻みに行ったりするが、無意識のものも含めて、そうした操作が減少するとしている。

 また接地荷重が最適化されるということは、クルマの挙動が安定性を大きく増すということも意味し、雨天時や雪道などの滑りやすい路面での操縦性も高まるというわけだ。

 GVCが効果を発揮するシーンは、低速から高速まで幅広い速度域に及ぶ。さらにはワインディング走行や、アクシデント発生時の緊急回避などにも対応するとした。

 同社は今後、アクセラ以降の新型車にも順次GVCを搭載していく予定としている。

2016年7月19日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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