2018年07月20日 15:27 掲載

MINIATURE ”CAR” LIFE レシピ14 :
「ホラー! やっぱり出た!」の作り方


いよいよ制作!

(1)塗装で幽霊らしい? ずぶ濡れ感を表現

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いつものプライザー社の人形を幽霊風味に塗装。肌は青白いどころか、グレーに近くして不気味さアップ! 長い髪の毛は、ずぶ濡れになっている感じをイメージし、べったりと体に張り付いているように表現しました。服は迷うことなく白に。幽霊というと、白い服を着ているイメージがありますからね。

(2) 「Xベース ワイヤレスパワーステーション」を撮影台の下に隠す

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まず、無線でLEDを点灯できる「Xベース ワイヤレスパワーステーション」にACアダプターをつないで電源オン。これだけで、幅30×高さ32×奥行き33cmの空間にワイヤレスで電力を供給できるようになります。ただ僕の作品を撮影するうえで、この装置が見えてしまうのはNG。

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なので、底部にジオラマを配置するベースを載せ、さらに奥のつい立のように立つ部分もペーパーを被せて隠しました。「Xベース ワイヤレスパワーステーション」の上に、直にLEDを載せなくても点灯させられるので便利です。

(3)スリッパの内側に「Xベース ワイヤレスLED」を接着

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スリッパの内側にトンネル内の電灯をイメージした「アンバー」の「Xベース ワイヤレスLED」を練り消しゴムで接着。このほかにも、タクシーの行灯(屋根の上に乗っているあれ)、前照灯は「ホワイト」、尾灯は「レッド」で表現し、このライトの色味を残して、デジタル加工でミニカーそのもののライトが点灯しているように見せました。

ところで、タクシーの右サイドをよーく見ていただきたい。
おわかりいただけただろうか......。
幽霊の人形が青白く見えるのは、そう、車体の横に隠すように青色LEDを配置していたからなのです。キャー!
今回は、ちょっとハイテクな装置を使いましたが、写真で見せる作品だからできる超アナログなテクニックも使っていますよ。

(4)手持ちの懐中電灯で夜の明るさを表現

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普段、撮影で使うスポットライトを使うと陰影がつきすぎて、作品の全体像が見えにくくなります。そこでスマホのライトで作品の周囲を何枚か撮影。複数の写真をフォトショップを使って合成し、暗くても作品の細部がきちんと見えるように調整しました。これはちょっと難易度高めの技ですが、最近はスマホのアプリで様々な加工ができるので、自分なりに挑戦してみてはいかがですか?

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ミニチュア写真家:田中達也(たなか たつや)

1981年、熊本県生まれ。広告関連のアートディレクションに携わりながらInstagramにアップしていたミニチュア作品が大人気に! 「ミニチュア写真家」へと転身する。2017年に話題を呼んだNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバックのミニチュアも手がけた。「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」が国内外各地で開催中。

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写真集『MINIATURE LIFE』『MINIATURE LIFE2』(水曜社)を上梓。
彼の作品は、http://miniature-calendar.comをチェック!

企画構成・文/寺田剛治