くるナンデス 75歳以上の軽乗用車ドライバーによる死亡事故が10年で2倍以上に! その原因はいったい? 防ぐ手立ては?

2018年07月20日 15:30 掲載

JAFメディアワークス IT Media部 日高 保

高齢者の事故は工作物への衝突・次いで正面衝突が多い!

 それでは、高齢ドライバーはどんな事故を起こしているのだろうか。グラフ4は、全年齢と75歳以上の死亡事故における事故の種類別に比較したもの。一目見て75歳以上は、正面衝突と工作物への衝突の2種類が突出しているのがわかる。工作物への衝突は全体の4分の1、正面衝突もそれに次ぐ。

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グラフ4。軽乗用車並びに普通乗用車の、高齢者の死亡事故の事故類型構成率。どちらも、全年齢に対して人対車両の死亡事故はおおよそ半分ととても少ないが、その代わりに単独事故の工作物への衝突が大きく増える。そして軽乗用車に限っていえば、75歳以上はクルマとの正面衝突も高い。グラフ中の「1当」とは第一当事者のこと。ITARDA INFORMATIONより。

75歳以上の正面衝突死亡事故はいつ・どこで起きやすい?

 次に、死亡事故を起こしている時間帯を見てみよう。一般的に、交通事故は人が移動する朝(通勤・通学時)と夕方(帰宅時)に多く発生している。ところが、75歳以上では、10~11時台に20%を超え、14~15時台まで20%弱から20%前半という高い割合をキープ(普通乗用車は12~15時台が高い)。日中に事故が多いのは、通勤がなく、日中に外出するケースが多いためだと考えられている。

 また場所に関しては、市街地の人口集中地域、市街地のそのほかの地域、そして非市街地の3種類のうち、高齢者に限らずどの条件においても非市街地が多く、差が見られなかった。つまり、正面衝突死亡事故に共通する特徴として、非市街地が圧倒的に多いということが挙げられるという。

 さらに場所について詳しく調べると、正面衝突事故の発生地点としては、対向車線にはみ出しての事故が4分の3を占めており、中でもカーブでのはみ出しが半数強であることが確認された。それも、片側一車線と思われる「幅員5.5m以上9m未満」の国道や地方主要道での事故が6割を占めていたのである。

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軽乗用車に乗る高齢者の死亡事故を減らすには?