2018年05月09日 16:23 掲載

くるナンデス 前2輪の3輪バイクがちょっといい。そのよさとは?


 バイクの魅力には、風を感じて走れることや、四輪車に比べて車体がコンパクトなので機動力に優れること、「人車一体」感が高いことなどがある。逆にこれらの魅力は、デメリットとも表裏一体である。風を感じるということは、体がむき出しで移動しているから味わえるわけで、だから暑さ寒さと闘わなければならない。車体がコンパクトということは、他の交通から見落とされる可能性が高い。人車一体感は、車体をリーン(傾斜)させながら曲がるからこそ得られるわけで、つまり転倒の危険性は常に付きまとう。ライダーがもっとも恐れていることのひとつが、この"コケる"特性だ。まっすぐ走っていても、曲がっていても、止まろうとしても、止まっているときにだって、コケる可能性はある。

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 醍醐味を味わいながら、転倒しないものができないかと考え出されたのが、前輪を2つ備えたバイクだ。後輪は普通のバイクと同じように1輪で、エンジンで駆動する。前2輪でもしっかりリーンする機構が備わっているので、人車一体感も損なわれない。通常のバイクに比べて全幅もほとんど拡がっていないので、機動性も落ちない。かつ、風を感じて走ることができるという優れものだ。

 最初にこの"前2輪バイク"に飛びついたのが欧州のライダーだ。石畳敷きの路面は日本の舗装路よりも走りにくく、路面電車が多く走る場所ではそのレールも危ないそうだ。特に雨が降ると、これらがすこぶる滑りやすくなるのだという。そこへきてこのバイクなら、リーンさせてもフロントのグリップ力が高く、安心して走ることができる。滑りやすい路面でもしっかりブレーキングできるのもこのバイクの特徴だ。止まっているときにはリーン機構をロックすることで、直立状態を保つことができるモデルもある。

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この3輪バイク、日本ではどうなの?