2018年03月20日 16:00 掲載

くるナンデス 【クルマ解体新書】
衝突安全の要、クルマの骨格はこうなってる!高剛性ボディの今・トヨタ編


09年から16年まで時期の異なるGOAを紹介!

 続いては、開発時期の異なるGOAを3種類紹介。16年12月発売の新型コンパクト・クロスオーバーSUV「C-HR」、14年12月発売の燃料電池車(FCV)「MIRAI」、そして09年10月発売の2代目「マークX」だ。新しい順に紹介していこう。

TNGA採用第2号のクロスオーバーSUV「C-HR」

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トヨタが新開発したコンパクト・クロスオーバーSUV「C-HR」。「オートカラーアウォード2017」にて撮影。

 新開発のコンパクト・クロスオーバーSUV「C-HR」は、TNGAプラットフォームの採用第2号車だ。そのため、4代目「プリウス」と同様、両サイドの日の字環状構造とリア環状構造が採用されており、剛性アップが図られている。

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「C-HR」のGOAを後方から見たところ。4代目「プリウス」と同様に、サイドボディは日の字環状構造、それと直交する形で左右のCピラーをつなぐリア環状構造を備える(青いライン)。

FCV「MIRAI」のGOAは少し以前のモデル

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FCV「MIRAI」。水素を燃料とする、燃料電池車。ジャパンEVラリー白馬2017にて撮影。

 FCV「MIRAI」は、4代目「プリウス」のちょうど1年前、14年12月から販売を開始した。TNGAは12年に発表されているが、「MIRAI」にはまだ同プラットフォームは採用されておらず、当然ながらMIRAIで採用されているGOAにもTNGAのコンセプトは反映されていない。そのため、当時の最高水準のGOAではあるが、今では4代目「プリウス」や「C-HR」などと比べると、旧式になっている。

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「MIRAI」のGOA。リアサスペンション周りの剛性が高められているという。

FRセダン「マークX」のGOAは2000年代末のもの

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FRセダン「マークX」。かつての「マークII」の系譜に連なる車種だ。

 現行の2代目「マークX」は09年10月に登場したことから、GOAとしては今回の中では最も旧式ということになる。「マークX」はそろそろモデルチェンジのウワサがあり、FR用TNGAプラットフォームも開発中であることから、次期「マークX」にはそれが採用される可能性も予想され、GOAも最新式となるはずだ。なお、トヨタは、20年頃には同社の全世界における販売台数の内、約半数にはTNGAプラットフォームが搭載されることになるとしてしている。

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「マークX」のGOAとアンダーパネル。厳密にはGOAのイメージCGというよりも、スポットの打点を増やしたポイントと、構造用ボディ接着剤の使用部分を示したものである。「マークX」は2回行われたビッグマイナーチェンジのたびにスポット打点が増やされており、剛性アップが図られている。また「マークX」のGOAの開発では、数百kg重い車重2tクラスのクルマとの衝突試験も実施されている。

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セダンなどとはまた少し異なるミニバンの骨格!